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脳卒中後リハビリ3原則~反復・バリエーション・休息~
研究により脳卒中、脊髄損傷など病名に関わらず、リハビリのプログラムは個別性が必要であることが示されています。同じ病名だから、同じことを行う訳ではありません。
今回は、脳卒中後の回復を最大限にするために、リハビリで必要となる3つの基本的な事項を検討します。
たくさんの反復練習
繰り返し、繰り返し・・これが大切です。運動を繰り返すほど運動能力が向上します。反復は、脳が再学習できる唯一の方法であるため、回復に大切です。長い時間がかかる難しい練習に苦労せず、短時間で何度も何度も繰り返す練習で構いません。
バリエーションを加える
人生にはスパイスが必要です。既存のリハビリに多少のバリエーションを加えることで、脳卒中の改善が促されます。まず行うプログラムに複数の種類の運動が含まれていることを確認しましょう。あるものから別のものに切り替えるバリエーションは脳の関与を維持し、持ち越し効果を増加させます。しかし、あまりにも多くをやろうとしないでください。多くの異なる運動を1日のプログラムに詰め込むと、それぞれを練習するのに十分な時間を費やすことが出来ません。5分ごとにメニューを変え、の既存の練習+3種類の新しい練習をプログラムに含めましょう。
バリエーションを加えるもう一つの方法は、練習をする順序を変えることです。肘 の運動の前に肩の練習をするのが普通なら、それを切り換えてみてください。このランダム性は集中が欠けてしまうことを防ぎ、実行する練習に注意を集中させることに繋がります。
効果的な練習を行うために「休息」は大切です
研究では、休憩を取ることが実際に学習を改善するのに役立つことを示しました。 運動中に得たすべての刺激を吸収するために、脳に休息の時間を与える必要があります。 これにより、燃え尽きるのを防ぎ、実行するすべての練習の繰り返しを最大限に行えるようにします。 良好なリハビリは、効果的な休憩を含める必要があります。
療法士からのコメント
100回・200回と数字を聞くととても多い数に思えます。しかし、実生活では、手足を数えきれない位使用しています。分割でも構いませんので、繰り返し麻痺側を使いましょう。実生活の中で麻痺側を用いれる所を探し、使用していく習慣を身に付けていく事で、何気なく反復してトレーニングすることもできます。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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