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どのようなパーキンソン病の研究が行われているの?
科学的な研究は労働力・時間・コストがかかります。研究は、医師と科学者が相互的に作用する共同作業です。パーキンソン病の研究は比較的ペース良く進んでいるようですが、科学的な発見をするためのショートカットはなく、地道な研究を要します。
治験とは?
治験(Clinical trial)とは、「治療の臨床試験」の略で、医薬品・外科手術・補完療法・医療機器の製造販売等が安全かつ効果的であることを実証し、法上の承認を得るために行われる臨床試験のことです。
パーキンソン病治療薬の研究
対症薬は病気の進行は変えませんが、病気の症状を著しく変え、人のQOLを著しく改善する事があります。多くの対症薬がパーキンソン病で利用可能ですが、現在利用可能な物にはまだ多くの弱点があります。研究により改善された有効性・より少ない副作用および大きな利便性を有する薬は歓迎されるでしょう。
パーキンソン病の症状の一部は、現在の治療薬によって緩和されていますが、多くの症状が依然として反応が乏しい状態です。部分的にしか反応しない症状には、振戦・歩行中のすくみ足、バランス障害および運動障害が含まれます。便秘・うつ・尿失禁・言語障害・性機能障害などの症状も適切に反応しないことがあります。
認知機能障害は、治療するのが最も難しい問題の1つであり、この分野の治療法の改善は緊急を要します。
幻覚や睡眠障害・悪心はじめその他の副作用がより少なくなること、皮膚パッチなどより利便性を高める等も継続的な研究が必要です。
外科手術の臨床研究
脳神経外科手術は臨床研究の注目される部分です。今日、最終的に手術がパーキンソン病においてどのような役割を果たすのか分かっていません。
手術が薬に代わる程に安全で効果的であるか?投薬によって軽減できない症状を緩和させられるか?
これらの質問に対する完全な答えは未だ分かりません。ほとんどの研究者は、最終的にはより良い治療(薬物療法)が発見され侵襲的手術の必要性が排除されることを期待しています。
運動・認知機能の研究
また、身体・認知訓練がパーキンソン病の症状に及ぼす影響を明らかにすることはますます重要な研究分野です。このアプローチはパーキンソン病患者が自分自身を助けるといった視点でとても重要で、効果的です。
定期的なトレーニングを開始し、維持することは、薬や外科的治療に代わる物ではありませんが、最良の結果を達成するために必要かつ効果的に補足するものです。
最後に
これらの研究は患者(家族を含む)の協力が必要です。もちろん、臨床研究の試行に参加することで直接的に利益を得るという保証はありません。しかし、研究に参加することでのみ、将来に役立つ薬や治療法等が世の中に届けられるようになっていきます。

国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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