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はじめに
・今回は「歩行」を中心に、体の動きに対するアドバイスをさせて頂きます。
歩く時に付き添ってもらいましょう
・誰かと一緒に歩くことは、一人で行うよりメリットがあります。例えば、「左、右、左、右・・」と声を掛けてもらう事で、歩行の集中力や足をしっかり出すきっかけ作りになります。また、万が一つまづいた際に、倒れないよう助けてくれます。特に理学療法士と歩行すると、より専門的なアドバイスや歩行に必要な練習の指導、歩行器の選択など行ってくれます。
歩くリズムが乱れた時やすくみ足に対する対処法
・歩行時に歩幅が小股になったり、足がもつれてきた、すくんできた時は①一旦止まる②足と足の間(歩隔)の確認する③前屈みにならずに出来るだけ真っすぐ良い姿勢を取る④大きな一歩を出すことを考える⑤体を優しく左右に揺らし、一旦踵の方へ体重を預けます。そして一歩を大きく出します。詳細は、当サイトのパーキンソン病の自主トレを参照にして下さい。
・狭いスペースの場所に向かったり、その中で動くと足がすくみやすいです。
・慎重に後ろまたは横に一旦歩いてみましょう。
・1から10まで数え、最後の数字に達したときに歩き出してみましょう。
・歩く代わりに踊ったり、口笛や歌を歌うことで、すくみ足を克服する事があります。
・懐中電灯やレーザーポインタの光に焦点を当てると、すくみ足に役立つ場合があります。レーザーの出る杖もあります。
折り畳み可能な杖
・折りたたみ可能な杖は、歩行の調子が優れない時に役立ちます。
方向転換の注意点
・パーキンソン病の方は、細かい方向転換が苦手です。方向転換をしたい時は足を交差させずに、半円を描くように回って方向転換して下さい。左に曲がりたい時は、一旦右足に体重を乗せてから、左足を出しましょう。
床にテープを貼りましょう
・ビニールテープまたは蛍光テープを床に適度な間隔で貼り、またぐように歩いてください。すくみ足に効果がある場合があります。色によって反応のしやすさが変わる場合もあり、試してみて下さい。発光色が良いと言われます。タイルフローリングの方が通常の床よりも、歩き回るのが簡単だという方もいます。
介助歩行の注意点
・パーキンソン病の方の歩行介助をする際は、決して引っ張ったり、持ち上げるような介助はしないようにしてください。逆に歩きづらくなったり、バランスを崩すことがあります。あくまでバランスのコントロールの補助として歩行を助けます。また、歩きの様子を見て、一旦止まって休んだり、歩き出すための手掛かりとして声掛けを適宜行って下さい。
手の震え(振戦)がある場合の対処法
・振戦(ふるえ)がある場合は、ふるえが落ち着き動きやすくなるまで休息してください。手と腕を前方にストレッチすると、震えが減少することがあります。
・安静にしている時の振戦が手を含む活動に影響する場合は、振戦の起きた肘を体に押し当てて上腕を安定させてから、できるだけ素早く次に行いたい動作を行います。
・手首の周りに重錘(重し)を身に着けることで、安定させ、振戦の頻度や持続時間を減らすようにします。
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国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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