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はじめに
・パーキンソン病の方の50%が嚥下障害を経験すると言われております。咀嚼や飲み込みの障害は健康上の問題を引き起こす可能性があります。
・今回は「摂食、嚥下」に関わるアドバイスをさせて頂きます。
摂食嚥下のリハビリテーション
・専門的に訓練された言語聴覚士は、嚥下評価を元に個人個人に合った「食形態、食べ方、食事介助の方法」、「姿勢の指導」、「機能訓練」等を行います。
食事のスケジュールを組み立てましょう
・食事スケジュールを計画しましょう。 食事の時間はゆっくり、通常の2倍は時間を取りましょう。
・ストレスが症状を悪化させる場合があり、急いで食べる環境は適切ではありません。
・ゆっくり食べるとご飯が冷めてしまうかもしれません。食べ物をより長時間暖かく保つために、加熱プレートの使用を検討してみましょう。
・食事の時に、疲労が見られたら、無理して食べずに、一日何回かに食事を分けるようにスケジュールを組みましょう。
食事は静かな環境で取りましょう
・食事は注意、集中が必要です。テレビやラジオを切り、環境を静かにして食事をしましょう。会話は食事の後に行いましょう。
食べ物は少しずつ食べましょう
・次々に食べずに、通常の半分程度の量で少しずつ口に入れ、十分に噛みながら食べましょう。口の中に食べ物がなくなってから次に進みます。途中で、水分を取り、口の中の食べカスを流し、口の中を綺麗にしながら食事をしましょう。
食事形態の工夫をしましょう
・咀嚼が難しいが、飲み込みは良好の場合は、医師と相談し、ドリンクタイプまたはゼリータイプの栄養剤など嚙まなくても摂取できる物を検討しましょう。その栄養剤が投薬の吸収の妨げにならない事も確認しましょう。
・また、咀嚼が難しい場合は、きざむ、軟らかく煮る、すりつぶした状態にする等食形態を変え食べやすくしましょう。
食事前に氷を含みましょう
・喉の腫れを減らすために食事時間の約20分前に砕いた氷をいくつか口に含んでください。 食事前に、レモンやライムシャーベットのような冷たい物や酸っぱい物を食べる場合と口が乾燥した人の唾液産生を改善するのに役立ちます。また、嚥下に必要な筋肉を刺激し、舌の動きの遅れを軽減させる可能性があります。
食事後は最低30分起きて過ごしましょう
・食事後は少なくとも30分間は起きて過ごしましょう。すぐに横になったりすると、胃液の逆流や食べ物が食道に残ったり、食道に戻ったりする可能性があります。胸焼けが頻繁にある場合は、医師に相談することが大切です。胸焼けが食道に損傷を与えることがあります。また、逆流した物が気道から肺に入り込み肺炎を起こす可能性があります。
唾液腺マッサージ
・食事の前に唾液腺のマッサージをすると、唾液の分泌が促進、お口回りの筋肉がほぐれお口が開けやすくなります。嚥下体操と併せて行いましょう。※図)第一三共ヘルスケアより引用
咳は体を保護する自然な反応です
・咳は、気道内の異物を取り除くための身体の自然な反応です。 むしろ気道に入るが咳が出ないような場合は、誤嚥する可能性があります。 これらの症状が現れたら直ちに医師に相談してください。
お口の中は清潔に保ちましょう
・口は肺や胃腸と繋がっています。口の中は細菌が繁殖しやすいです。歯磨きをしっかり行い、舌も清潔にし口の中の細菌を繁殖させないことが大切です。食事をしていなくても歯磨きうがいは行いましょう。
窒息の際は、鼻呼吸をしましょう
・もし嚥下している際中に窒息した場合は、口を閉じ、鼻で呼吸して落ち着いてください。 鼻で呼吸をすることで、パニックを避けるための十分な空気を取り込み、再び正常に呼吸できるようにしてくれます。 窒息をするようでしたら、医師にすぐ相談して下さい。
?生活アイデア一覧
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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