トレーニングを始める前に
本サイトの「自主トレを学ぶ」で提示しているトレーニングは、パーキンソン病の特性に基づいて考案しています。 パーキンソン病の症状の根本は、脳(大脳基底核)に蓄えられた複雑な運動プログラムの機能不全です。 パーキンソン病の患者様の場合、「自動的」な動きがうまく機能しません。それに対応するには意識的に歩いたり話したりすることを学んでいく必要があります。
体重を減らしたり、筋肉をつけたり、体のラインを保ちたい等であれば体操、エアロビクス、および重量挙げ等はとても有効な練習です。 それらはすべて正当な目標に対しての有効な練習ですが、パーキンソン病の患者様が目標とする所ではありません。
当サイトのトレーニングは精神的な能力を育てることを目指しています。行動とトレーニングを通して、心を鍛え、体を動かします。運動中であろうと会話中であろうと、パーキンソン病によっての体の動かない瞬間に対処していくためには、下記の意識的な手順を踏む必要があります。
•集中し、興奮を沈め、心を落ち着かせる必要があります。
•あなたが行いたい行動を想像し、それを行うための最善の方法を覚えたり、発見したりする必要があります。
•集中し、注意を払って、その行いたい行動をする必要があります。
•その行動を円滑に行うには優雅に動く必要があります。•行動を完遂する必要があり、いつ完遂したかを知る必要があります。
•心を静め、次の行動に集中する必要があります。
•それを実行するための最善の方法を覚えたり、発見したりする必要があります。
•しっかり集中し、注意を払って…
など繰り返していきます。 成し遂げるために可能な限り、この集中した意識を維持する必要があります。 これから紹介する自主トレーニングは一つずつ短く区切られて構成されています。それぞれは、しっかり考えられたトレーニングで、一つが終わったら、次に進んでいきましょう。全ての目標と努力は、何らかの症状が現れても対応できるための上手な方法を発見していくことでしょう。 その重要な行動、「マインドセット、集中、完遂」です。 その点について、もう少しお伝えします。
「マインドセット」
•自然に、お腹でしっかり呼吸ができる状態です。
•成功へ向けて穏やかな気持ちで着実に努力します。
•行動をするための最も簡単で安全な方法を発見していきます。
•一方向だけでなく、いつでも方向を変えることができるようにしましょう。
自身を鼓舞するように、テレビでダンスを見たり、スローモーションでスポーツのハイライトを繰り返し見てください。 出来ないことがある時には、自身で細かくその運動を検討してみて下さい。意図的にスローモーションでミスを確認することで、たくさんの事が学べる可能性もあります。
テーブルなど周囲にある障害物を取り除いたりして、安全かつ優雅にトレーニングを行うための「正しい方法」を作り出していきましょう。
「集中力」
あなたはあなたが行っていることを心に留め、意図的に、体を意識して取り組みましょう。これは自己認識と自己制御です。体を動かす技術をトレーニングを通して念入りに育てていきます。 トレーニングを通じて下記の事を出来るようにしていきましょう。
•リラックスして注意を体に向けます。
•心はあなたの体に集中します。
•視覚および聴覚も研ぎ澄ませ周辺環境を受け入れます。
•心を落ち着かせます。
「完遂」
多くの事を上手く行うには、全ての事を一度にやろうとせず、一つずつ成し遂げなければなりません。 それぞれの行動は、始まり、真ん中、終わりがあります。 心を静め集中して始める。全てでなく、一つの事を完了し、また集中してから、次のことを開始してください。 トレーニングを通じて下記の能力を育てていきましょう。
•慌てず滑らかに明確な動きの戦略を持てるようにします。
•流れるような動きを行えるようにします。
•先を急がず、一つずつ行います。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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