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目次
前腕の運動とは
その中でも前腕回外運動はパワー重視の運動に必要となっております。この位置で肘を曲げていくときに上腕二頭筋がとても重要になります。上腕二頭筋の作業は肘関節の屈曲と前腕の回外にも作用していると言われています。
一方で前腕の回内の運動は巧緻運動に関与されると言われています。巧緻動作とは、細かい運動のこと、操作等に関与されています。パソコン操作、ピアノ操作、裁縫などが挙げられます。日常生活の中で回内の運動の方が多く回外運動の機会はそもそも多くは無い。
回内動作が多くなると回外方向に行きづらくなってしまいます。その原因として円回内筋、方形回内筋の2つが挙げられます。
ギプス固定など長期間の固定によって前腕の回外運動の制限になります。脳卒中後の方で肩関節の亜脱臼予防のため三角巾を使う方では、前腕を回外で固定するため長期間の三角巾の使用も方法によっては関節拘縮を起こしやすくなる可能性があります。前腕の回外運動、もしくは回内運動の可動域制限を受けやすくなります。
家族でできる可動域練習
前腕回外
前腕回外の可動域練習を行います。前腕には回内という運動もありますが特に可動域制限が出現しやすいのは前腕回外のとなっておりますので、前腕回外に着目して可動域練習を紹介します。
前腕の回外の可動域制限になる原因としては上腕骨の内側上顆から橈骨の外側についている円回内筋と言う筋肉が原因になることが多いです。円回内筋の作用は前腕の回内運動、肘の屈曲方向にも働きますのでここが硬くなると肘が伸びきらない状態になります。方形内勤は手関節付近にある筋肉です。
①開始姿勢は前腕の下にタオルを入れてあげることで円回内筋を少しリラックスでき、より効果が発揮されやすいです。
②①の状態をキープして片方の手で上腕骨を安定させておきます。
③もう片方の手で円回内筋が位置している前腕のボリュームゾーンの部分を持ってあげて前腕の回外運動方向へ動かします。
回外運動を行った際に抵抗が強すぎてしまいなかなか回外運動に誘導できない人には、
①先ほど実施した方法と同じように持ちます。
②一度回内運動と肘関節屈曲の方向へ動かしていきます。
③その後前腕回外運動を引き出していきます。この動きを反復し、前腕の回外運動が出てきたらタオルを取ります。
次により肘が伸びた状態で前腕の回外運動を促していきます。
①片方の手で肘の部分を止める
②もう片方の手関節の近い部分を持ち、前腕の回外運動を促していきます。何度か方向を誘導していき、より回外運動を引き出していきます。
前腕回外運動評価
前腕回外の動きです肘を90度屈曲位にも持っていきここから外側に開いていく動きを回外運動といいます
【参考可動域】90度
【基本軸】上腕骨
【移動軸】手指を伸展した手掌面
【判定基準】角度が90度位以下の場合夜は回外の運動制限があり
前腕回内運動評価
運動方向は先程の前腕回外運動とは逆で手のひらを内側にもっていく運動となっております。
【参考可動域】90度
【基本軸】上腕骨
【移動軸】手指を伸展した手掌面
【判定基準】角度が90度位以下の場合夜は回内の運動制限があり
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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