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目次
歩行における足関節の重要性
歩行においては、外返しと外転と言う動きは特に維持しておくべき可動域になってきます。
歩行の時になぜ外返しと回転が必要かというと、足を振り出す際に足が内転して内返しに入ってきてしまうと内反と言う動きになってしまいます。
この内反という状態だと足先が地面に引っかかり、つまずいたりしてしまうので転倒するリスクが高くなります。ですので、足を振り出すときの足部の動きにおいては、しっかりと外返しと外転の方向で可動域が維持されている必要があります。
足関節の運動の種類
足関節には背屈・底屈・内返し・外返し・内転・外転の6種類があります。
内返しの動きは、回内-内転-底屈の複合運動であり、外返しは回外-外転-背屈の複合運動となります。
家族でできる足関節可動域練習
内返し・外返し・内転・外転を同時に行う方法
①片方の手で足首を持ち安定させます。
②反対の手で踵を持ちます。
③踵を上下左右の方向へぐるぐると回すことで内返し・外返し・内転・外転を同時に可動域を広げることができます。
外転・外返しの可動域練習
最初に説明した通り、歩行において足関節の外返しと外転の可動域が制限されてしまうと転倒のリスクが高くなるため、外返しと外転の可動域はより柔らかくする必要があります。
①片方の手で足首を持ち安定させます。
②反対の手で踵を持ちます。
③足関節を背屈の背屈(足が上に曲がる動き)の方向へトレッチを加えていきます。
④背屈しながら小指側に倒していくことでより外返しの可動域訓練になります。
足底のストレッチ
そして外返しの動きが制限されると、小指側の筋肉が外側に動かなくなっていきます。その結果、親指側の筋肉が短縮し、小指側の筋肉が内側に入ってきてしまうことになります。
足の裏側も柔らかくしていくとすると開始の動きが出てくる可能性もあります。
①足の裏を両手で把持します。
②小指側のほうの筋肉を外側に開くようにしながら小指側をしっかりと持ち上げ、ストレッチをかけていきます。
足関節可動域テスト
足関節内返しの可動域測定
内返しの動きとは、親指側が上に上がる動きになります。
【測定肢位】膝関節屈曲位で行う
【参考可動域】30°
【基本軸】下腿軸への垂直線【移動軸】足底面
①基本軸にゴニオメーターを当てます。
②内返しの方向に足を動かしていきます。
③足が動かなくなったところでストップし、動いた移動軸にゴニオメーターを合わせます。
この時に出たこの角度が内返しの可動域となり、これが30°以下だった場合可動域制限があると言う判断になります。
外返しの可動域測定
外返しの動きは先ほどとは逆に小指側が上がっていく動きになります。
【測定肢位】膝関節屈曲位で行う
【参考可動域】30°
【基本軸】下腿軸への垂直線 【移動軸】足底面
①基本軸にゴニオメーターを当てます。
②外返しの方向に足を動かしてきます。
③足が動かなくなったところでストップし、動いた移動軸にゴニオメーターを合わせます。
この時に出たこの角度が外返しの可動域となり、これが20°以下だった場合可動域制限があると言う判断になります。
内転の可動域測定
内転の動きと言うのは親指が内側に水平に動いていくような動きになります。
【測定肢位】端坐位
【参考可動域】20°
【基本軸】第1中足骨と第2中足骨との間の中央線
【移動軸】第1中足骨と第2中足骨との間の中央線
①基本軸にゴニオメーターを当てます。
②内転方向に足を動かしていきます。
③足が動かなくなったところでストップし、移動軸に合わせてゴニオメーターを動かしていきます。
この時の角度が足関節内転の可動域となり、これが20°以下であれば可動域制限があるという判断になります。
外転の可動域測定
外転の動きと言うのは親指が外側に水平に動いていくような動きになります。
【測定肢位】端坐位
【参考可動域】20°
【基本軸】第1中足骨と第2中足骨との間の中央線
【移動軸】第1中足骨と第2中足骨との間の中央線
①基本軸にゴニオメーターを当てます。
②足を外転の方向へ動かしていきます。
③動かなくなったところでストップし、ゴニオメーターを当てていきます。
この時の角度が足関節内転の可動域となり、これが10°以下であれば可動域制限があるという判断になります。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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