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2021.09.04

家族でできる関節可動域検査/練習~肩関節「水平屈曲・水平伸展」編

 

 

 

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目次

1.家族でできる可動域練習

2.肩関節水平屈曲評価

3.肩関節水平伸展評価

 

家族でできる可動域練習

肩関節水平伸展の可動域練習

姿勢は仰向けで行います。水平伸展の動きを制限してしまうのが、前面筋である大胸筋が多いです。ですので、今回は大胸筋を緩めるポイントをお伝えします。

 

 

大胸筋は3つの方向に分かれています。

 

①上部線維:鎖骨の方向に向かっている線維

②中部線維:胸骨に向かっていく線維

③下部線維:肋骨に向かっていく線維です

 

この3つのパートの中でどこが一番硬いのか、より硬い部分を柔らかくしていくと効果ででやすい場合があります。

 

大胸筋を緩める

 

上部線維に対しての介入です。

 

持ち方:左手を脇の下から持ちそこで止めてます。もう片方の手でも大胸筋(上部線維)を持ちます。

動かし方:片方の手で大胸筋を止めるように持ち、もう一方の手で大胸筋上部線維を鎖骨の方向に大胸筋を動かしていきます。

筋肉の走行に沿って動かす、垂直方向に沿って動かす事がより大胸筋を緩みが作りやすくなります。

 

 

中部線維に対しての介入です。

 

持ち方:左手で先ほど持った場所より下側を持ちます。もう一方の手で中部線維部分を持ちます。

動かし方:下側で持っている大胸筋部分と止めるようにし、もう片方で持っている中部線維を胸骨に向かって動かしていきます。

胸骨への方向だけでなく、鎖骨方向(上方へ)にも動かしていきます。そうすることでより大胸筋を緩める事ができます。

 

 

下部線維に対しての介入です。

 

持ち方:右手で上部線維、中部線維を持つように止めます

動かし方:もう一方の手で下部線維を持ち肋骨の方向へ筋肉を動かしていきます。

     また方向も前後に変えながら行っていきます。この時右手はしっかりと固定した状態で行います。

 

このように大胸筋を緩めることで、水平伸展だけでなく肩を回す運動やひねっていく動きも向上していく可能性があります。

 

肩関節水平屈曲運動の可動域練習

肩関節の水平屈曲をしていく制限となる筋は背面筋があります。この部分に固さがあると水平屈曲の方向に動きが行かなくなります。

 

肩関節水平伸展を行う際、肩関節だけではなく肩甲骨の動きも同時に外転が方向に向かっていかなければ水平屈曲の方向へ行かないので、肩甲骨外転の動きを含めた筋肉の緩め方をお伝えします。

 

 

肩甲骨から上腕骨に跨ってついている広背筋です。

 

2番肋骨や骨盤、肩甲骨に起始を持ち、上腕骨に停止しています。

②次に小円筋です。肩甲骨の外側の淵を起始とし、上腕骨に停止しています。次に棘下筋です。

③肩甲骨の肩甲棘から下側を起始とし、上腕骨に停止します。

④三角筋後部線維は肩関節後面を覆うように付着しています。大きくこの4つの筋肉に対してストレッチを行っていきます。

 

先ほど説明した筋肉が集まるポイントが脇の下の後ろ部分です。

 

先ほどと同様に片方の手でしっかりと脇の部分の筋肉を止めてあげて、もう一方の手で脇の下の後ろの部分の筋肉を集まるポイントをしっかりと持ってあげて伸ばしていきます。

 

方向は上下運動に脇を広げるように動かします。次に前後方向へ動かしていきます。この時必ず片手の手で肩甲骨の周りを押さえておくのが重要です。

 

 

次に三角筋の後部線維に対してです。

 

①持ち方は片方の手で脇の下を持つようにし、もう一方の手で脇の下から肩の先端にかけての筋肉の出っ張り部分(これが三角筋後部線維)に対して、筋肉を伸ばしていくようにします。一方向だけではなく上下運動も引き出していきます。

 

上記の介入により肩関節の水平屈曲がしっかりと出ていく可能性があります。

 

肩関節水平屈曲評価

測る姿勢は座位、背臥位どちらでも構いません。肩関節外転90°を基本ポジションとします。その姿勢から手を前に動いてくる運動です。参考可動域は135°です。

 

 

基本軸は肩峰を通る矢状面への垂直線とし、移動軸は上腕骨となっています。

 

計測する時は腕を水平屈曲方向に誘導し、これ以上動かないところまで動かしエンドフィールを感じストップしゴニオメーターをあてて計測します。この時の可動域が135°以下だった場合、水平屈曲の可動域制限と判断します。

 

肩関節水平伸展評価

肩関節外転90°のポジションで図っていきます。その姿勢から手を後ろに動いてくる運動です。参考可動域は30°です。

基本軸は肩峰を通る矢状面への垂直線とし、移動軸は上腕骨となっています。

 

計測する時反対側の体幹がぶれないように注意しましょう。これ以上動かないところまで動かしエンドフィールを感じストップしゴニオメーターをあてて計測します。この時の可動域が30°以下だった場合、水平伸展の可動域制限と判断します。

 

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