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スマートフォン(以下:スマホ)が年々機能を進化させる中,子供たちがスマホに夢中になり過ぎることに保護者は心配することが多いのではないでしょうか?
子供たちがどのようなことをしているのかと言うと,外界の音を遮断してスクリーンに注意を集め,タップ・フリック・スクロールなどの操作をしています.研究にて,スマホが脳にポジティブな影響を与える1つの効果を見出しています.
保護者がスマホの過剰使用を心配するのは親心として当然のことですが,スマホのすべてが悪いというわけではありません.
スマホ使用によって脳が変わる!?
研究によると,通常のスマホ利用者の親指・示指・中指に触れることで脳の活動が増加することが報告されています.ちなみに,親指と示指はスマホ利用者が最も使用する指とされといます.
旧型の携帯電話を使用するヒトの脳と比較した研究では,スマホ利用者の方が優位に脳活動が活発であったことも報告されています.
科学者たちは,研究結果から脳はデジタル技術の使用など日々の活動の影響を受けて変化し,脳を再構築する能力を持っていると考えています.
スマホの何が脳を活発にしているのか??
情報や刺激への注意,反復することを通じた強化学習・訓練は,脳の変化をもたらし”知覚する”能力を改善することが言われています.
スマホのようなタップ・フリック・スクロールといった指先動作においても,脳活動を活性化させるとされており,スマホから提供・入力される情報や刺激に対する指先動作を介した反復行為は,脳の再構築に積極的に関与することが考えられます.
前述してきた内容から,脳卒中患者様や脳に傷害を抱えているヒトに対し,喪失した神経接続を再構成して改善を目指していく上で,患者様の”手”に関わるようなリハビリプログラムを考案することが必要かもしれません.
スマホと脳の関係性のある1つの側面として脳の活動が活発になることが報告されていますが,この脳の活性化が学校や大学での成績A判定と相関関係にあるとは断定されていませんから,スマホ利用におけるメリット・デメリットを把握しておくことが必要です.
Reference
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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