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「脳」と「音楽と話し言葉」
母親は子守歌を歌います。子供と話すとき、母親は声の調子を整えながら話します。赤ちゃんが「理解する」その音は表現されたメロディーや感情です。
神経心理学者ダニエルは、音楽のメロディーと話し言葉のメロディーの両方を「社会的な接着剤」または「人間の進化における最低共通分母」とみなしています。どちらも文化に固有の文法に従っています。私たちは人生の早い段階赤ちゃんの頃から学んでいきます。
話し言葉は明確に文章の語句の順序に支配されています。個々の言葉や文章のどのような部分が強調されているかは文の意味を根本的に変えます。 音楽も同様に、一連の音とハーモニー、すなわち「音楽的文法」に従います。例えば、ピアニストがこれらの規則を破ると、文法上の間違いが文章の中で発生したときと同じように脳領域が活性化します。
ダニエル氏の主導する研究グループの一員は、音声のメロディーの役割(語強勢:最も強調される部分、文における一連の声の調整、話し言葉のリズム)を調べました。もう一つのパートは、音楽においてメロディーがどのように知覚されるかを研究しました。これを実現するためにピアノ製造会社が磁気共鳴イメージング(MRI)スキャナで再生できる特別なピアノを製作しました。その助けを借り、科学者はピアノを弾きながらピアニストの脳活動を測定することができました。
予想していたよりも音楽と話し言葉のニューロンの基盤は似ていました。ダニエル氏は、「脳は話し言葉と音楽のための別個の専門領域を持っていません。」と強調しています。音楽は、話し言葉のように、時折他の機能も担ういくつかの脳領域を活性化します。例えば、運動している時の足の運びに影響したり、感情的な思い出を保存するように用いられたリします。脳は、互いに高度に相互接続された領域がすべて一緒に働きます。このプロセスでは、同じようなタスクが特殊領域にまとめられています。
このような理由から、ダニエル氏は文化的に学んだ違いだけでなく、例えばドイツ語を理解していないアラビア人がドイツの文章で用いられるメロディーと同じような経験をしているか?など多くの文化にわたる音楽と話し言葉の理解に存在する共通点である “普遍性”の両方を調査しています。
編集部コメント
言葉やメロディは世界中の方が最も影響を受けるものだと思います。オリンピックなどでも競技前に音楽を聴いたり、ひと声かけてもらうだけでかなりパフォーマンスも違うようです。リハビリにおいても大事な部分になります。一言一言大事にしていきたいと思います。
Reference
The Music In Our Speech Neuroscience News(2017) Source: Mechthild Zimmermann / Barbara Abrell – Max Planck Institute
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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