Facebook メルマガ登録にて定期的に最新情報を受け取れます。
脳を育てるには「運動」が最適!?
10年前では脳を訓練する最良の方法は、おそらくクロスワードパズル・数独・または認知的なアプリを考えていたでしょう。 しかし、それは間違っていました。 最善の方法は「運動」です。
過去10年間で神経科学は身体運動が私たちの脳に影響を与えていることを多く示しています。多くの人は運動が気分を改善させることは知っていますが、記憶力・注意力・創造力・ストレスなどの問題にどのように対処すれば良いのかは知られていません。「運動」は薬・サプリ・認知訓練のいずれの方法よりも全てが改善されます。
運動すると「脳」には何が起きるのでしょうか?
はじめに、脳はより多くの血流を要します。血流は座っている時に比べ、歩行時には20%増加します。より多くの血液はより多くの酸素と栄養を意味します。血流の増加は始まりに過ぎません。
新しい脳細胞の形成は運動によって増加します。「memory center」として知られている海馬は、1年間の定期的に歩いたときに2%増加しました。典型的には、海馬は20代後半から年に1%縮小し、年を取るにつれて徐々に記憶力が失われていきます。運動による海馬成長は、記憶を増加させるだけでなく、気分も改善します。運動は、軽度および中程度のうつ病の抗うつ薬ほど効率的であることが示されています。
運動は私たちをより創造的にします。最近の研究では、テスト前に45分間歩いてきた場合、発想的思考の創造性テストの結果が50%以上増加したことが示されました。創造性を高めることは一時的なものです。運動後1-2時間の間に創造力を発揮します。問題が残っている場合は、散歩やジョギングに行き、1時間後に問題を再考し、解決策を考える機会を増やしてください。
これらの事は、歴史を見るとより理解されます。脳は10000年前と基本的に同じです。先祖は、獲物を狙う時、捕獲中、新しい土地を発見する時などに認知能力を必要としました。注意深く、新しい経験を覚えておくために記憶力を必要としました。現代の常習的な生活習慣は、十分な身体活動が行われなくなり、肥満や2型糖尿病だけでなく、健康と心理的機能についても大きな影響を及ぼします。エクササイズはスポーツに関するものだけでなく、脳や認知能力のために必要なことです。現在、神経科学は私たちが忘れてしまった脳にとっての「薬=運動」を再発見することを助けています。
療法士からのコメント
脳卒中後の認知機能改善=認知訓練だけではありません。便利な時代になり、体を動かさなくても、食べ物をはじめ事が済むようになりました。時代は進んでいる様で、人は退行する危機にあると思われます。今一度自身の生活を見直してみましょう。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
————————————————————
〒113-0033 文京区本郷2-8-1 寿山堂ビル3階
ニューロリハビリ研究所 STROKE LAB
電話番号:03-6887-5263
メールアドレス:t.kaneko@stroke-lab.com
TwitterやYouTubeなどはアイコンをクリック↓↓↓