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「視野欠損」と「失読症」
脳卒中では視野とその認識に影響を与える事があります。
・右後頭葉の視覚野に障害が生じると右眼も左眼も左側半分の視野が欠ける「同名半盲」という症状が生じることがあります。(左の脳は両目の右側の視覚情報を受け取り、右の脳は 両目の左側の情報を受け取っているのです。)
・視覚の情報を言葉と結び付けられず、その結果文字がうまく読めなくなる「失読症」というものを生じることもあります。
他にも、対象物を見た時にそれが何であるか分からない「視覚性失認」や対象物を見て何であるか分かるが呼称できない「視覚性失語」等があります。視覚性失語は「失読症」の一種です。
「空間認識の自主トレ」
視野に問題がある脳卒中患者様に、必要な訓練の一つに「空間訓練」があります。このプロセスは、思考(認知)の発達を刺激します。
「空間訓練」として、ゲームやパズルを繰り返すこと、対象物の認識しようとすること(触れてみたりしても良いです。)、愛する人との会話、社会的な技術の訓練、冒された側の物を見ようとすること、鏡を見る、絵を見る・書くなどの趣味、コンピューターの使用なども空間を認識する良好な刺激となります。
「失読症の自主トレ」
「失読症」に対しては、オーディオブック(CD)の利用という方法があります。
オーディオブックは、インターネットで注文したり、書店を通じて購入することもできます。国立の図書館にもそのような聴覚コーナーがあると思います。
理解力は聞き取りによって発達させることができます。 それらを利用して読み続けます。 脳卒中の影響を受けた領域では、脳の他の領域が損傷した部分の機能を引き継がれなければなりません。脳の中を再編成するにはいくつかの方法があります。 読書と読解は毎日の生活にとっても重要な部分ですので、少しだけ難しい課題から、より挑戦的なものに向かって取り組みましょう。
・オーディオ版を聞いている間に文字を大きくした印刷本を使用し、指または紙で各単語をたどります。印刷された言葉を見ながら読むことは、言語を補強します。拡大鏡を使用しても良いでしょう。
・他には、インターネットを利用して、拡大させて読むことも可能です。最近の技術を使用して、読解力と理解力を養います。
・読む際は、1つの文章毎に止めながら読んでいきましょう。
文の意味を視覚化してみてください。この手順は最初は非常に時間がかかり、疲れると思いますが、休息しながら行います。 そのように脳内に新しい回路を構築していきます。
・大きな印刷本で行う場合は、見えづらい視野の余白の下に赤い線を描きます。これを目印に文全体を捉えます。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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