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失語症の方との関わりについて
患者様と違った形でご家族は脳卒中を経験されています。脳卒中は共に暮らすご家族にとっても初めての経験であるため、家族全員で脳卒中に立ち向かっていく姿勢は非常に重要です。その向き合っていく症状の中に「失語症」があります。
失語症は、脳卒中後に脳の言語機能に関わる部分が損傷されることで、「聞く」「話す」といった音声に関わる機能(話すだけでなく理解する能力も影響を受けます)、「読む」「書く」といった文字に関わる機能が障害されます。多くの失語症の方は、複雑な内容や長い文章の理解が難しいようです。言ったことばをオウム返しに繰り返すような症状も人によって見受けられます。言葉が流暢に話せる方とたどたどしく努力的に話す方がいます。
様々なタイプに合わせて、言語聴覚士がリハビリを行います。
基本的な関わり方の一例を挙げます。
・ ゆっくり、短く、わかりやすい言葉ではっきり話しましょう。
・ 具体的に話し、話題を急に変えないようにしましょう。
・ 内容が一度では伝わりにくい時は、繰り返し話したり、伝え方を工夫してみましょう。
・「はい」「いいえ」で答えられるような質問にするのも良いです。
・ 言葉でわかりにくい時は写真や絵、ジェスチャー等を使って話してみましょう。
・ 理解しづらいときは、実物を見せたり、実際にその場に行って話してみましょう。
子供扱いをしたり、話せない言葉を無理に言わせるようなことはやめましょう。
失語症では、孤独や抑うつ、自立した生活の喪失、誤解をはじめ辛い思いをされている方が多いです。
不適切な言葉を用いてしまう場合もありますが、それは全く異なる事を話そうとしていたことを理解する必要があります。
御家族・関わる方は、失語症を正しく理解し、辛抱強く向き合い、寄り添ってあげましょう。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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