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目次
肩甲骨とは?
肩関節を動かす際には、肩甲骨が動かないと肩関節が最終可動域まで動かないです。
肩甲骨と上腕骨に関係性があり、これを「肩甲・上腕リズム」と呼ばれています。
肩甲・上腕リズムとは、肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の動きが2対1で動くことです。
肩関節90°外転を行った際、①肩甲胸郭関節は30°、②肩甲上腕関節は60°動きます。
肩関節外転90°の内訳が60°(肩甲上腕関節)と30°(肩甲胸郭関節)なので、2対1の関係性ができています。
肩関節外転180°の内訳でも同様です。
肩関節外転180°を行った際、①肩甲胸郭関節は60°、②肩甲上腕関節は120°となり、2対1の関係性ができています。
例えば上腕骨120°上げようと仮定して、肩甲骨がそれにつられて動いていかないと(この時肩甲胸郭関節は40°の可動性が必要)肩関節の可動域が引き出しにくくなります。肩を動かしていくためには、肩関節の土台となる肩甲骨をしっかり動かしていく必要があります。
家族でできる肩甲骨の可動域練習
肩甲骨の持ち方
肩甲骨屈曲
最初に動かす方向として肩甲骨屈曲方向へ動かしていきます。
なぜ最初に屈曲方向なのかといいますと、前面筋が固い人が多く肩関節が内旋している人が多いです。無理やり伸ばそうとすると、伸張反射が起こり逆に筋肉が固くなってしまうことがあります。
その為固い筋肉を先に縮めておくことで、その後肩甲骨伸展方向に動かしやすくなる傾向があります。難度か動作を行った後ある程度柔らかくなったと感じたら次の動作へいきます。
肩甲骨伸展
次は伸展方向へ誘導していきます。この時反対側の体幹が捻じれてしまうと、体幹の代償運動に繋がってしまうことがあります。
体幹が動かないように注意しながら動かしていくことが重要です。
肩甲骨挙上、下制運動
肩甲骨外転運動、内転運動を引き出すことができましたら、肩甲骨挙上、下制運動をいれていきます。以上の4方向を十分に引き出していきましょう。
動かしていく中で固い方向や動かしにくい方向が見つかった場合、固い方向に対して重点的に肩甲骨を動かしていきます。これにより肩甲骨の可動域が広がっていく可能性があります。
肩甲骨の可動域テストについて
肩甲骨挙上運動
肩甲骨下制運動
肩甲骨屈曲
肩甲骨伸展運動
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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