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質問32:リハビリの道具はどのように脳卒中後の回復をサポートしますか?
専門家からの回答
脳卒中後の機能訓練は運動だけでなく、様々な『道具』を用いる事も有用です。
1つはミラー療法です。体の両側間に鏡を置きます。鏡は非麻痺手が映るように置き、麻痺側の手は鏡に隠れて見えないようにします。鏡を見るとまるで麻痺側の手が動いているように見えます。麻痺手が正常な動きをしていると思うように脳を騙します。
手指ストレッチボード(フィンブル)は、ストレッチの難しい手指の痙縮に対してストレッチをかける事を補助します。指が開いたまま保持できます。フィンブルを装着した手の平全体をテーブルに接地させ、そこに手首が曲がるように体重を掛ければ指を開いたまま手首のストレッチが出来ます。
SaeboFlexやスパイダースプリントは、針金が元の形に戻ろうとする力を使います。指が握れるが伸ばすのが難しい方に用います。バネですので受動的なものですが、開けるという事で日常の中で手を用いやすくなります。たくさん手を使用できるという事がメリットとなります。
WiiやXboxをはじめビデオゲームを使用して、バランスや四肢機能の訓練を行う事も出来ます。ゲームは、楽しく、達成感等を得る事も出来、動機付けとなります。
FacetimeやSkypeはその場にいなくても、セラピーについて相談できるデバイスとなり得ます。
Myumoという会社により作成されたMyoProという新しいデバイスがあります。その電子ブレースは筋肉からの電気信号を検出し、増幅して患者の動きをサポートします。それを用いて生活する事で、患者にとって大切な日々の活動に麻痺手を参加させやすくなります。
様々なデバイスがありますが、万人に適用するものではないことがほとんどです。個々において適切な調整・使う際の工夫が必要かもしれません。医師やセラピストに相談するのが良いでしょう。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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