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質問31:CI療法 (Constraint-induced-movement therapy)とは何ですか?
専門家からの回答
非麻痺側上肢抑制療法(CI療法)は学習性の不使用を非麻痺側の手を拘束することで強制的に克服する方法でです。
現在は非麻痺側を拘束することは少なく、訓練によって獲得した新たな機能(麻痺側上肢)を速やかに日常生活に移行させるための行動戦略である Transfer Package(以下,TP)がCI療法では注目されています。
運動課題は本人にとって意味のある課題を能力に合わせて単純な課題に分解します。麻痺手を用いて決めた課題を繰り返し行い熟練させていきます。また脳卒中者は、できる限り麻痺手だけで日常生活動作を遂行していきます。そのように作業課題で麻痺側上肢を繰り返し使用し、自宅においても麻痺手をに使用するといった麻痺手を使用する戦略により、麻痺側の上肢機能が改善されることが実証されています。
これにはいくつか問題があります。患者に対して1日6時間程度の訓練時間を処方することは困難であり、すべての時間を保険で補うことは出来ません。しかし、治療法は柔軟に変更できます。例えば、1週間に3~4回30分のリハビリを行い、10週間自宅練習を行うことで上記の集中的な治療と同じ結果を得たという報告がされています。
これは、修正された非麻痺側上肢抑制療法(mClMT)と呼ばれます。
自宅で自分で行うだけでは不十分です。セラピストの指導はとても重要です。課題の難易度を設定したり、進行状況をチェックし、適宜修正したりしながら前進させていきます。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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