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質問29:脳卒中後の上肢が使えるようになるのに制約はありますか?
専門家からの回答
脳卒中後の最初の年は運動を取り戻す最もチャンスの時期ですが、それはその後では機能回復をしないということは意味していません。 5年後に運動機能を取り戻したという報告も聞かれます。
回復に重要な点は、可能な限り麻痺側の上肢を使用することです。治療に行くのを止めたり、研究に参加したりなどされない場合は特に心掛けて下さい。その中で、手に変化を感じたり、動きを取り戻しつつある場合は、医師と相談し作業療法の処方をしてもらって下さい。
脳卒中では、年齢・損傷位置や範囲および重症度も上肢の回復に影響します。若年者は高齢者の脳卒中者よりも回復面で優れている傾向があります。しかし、高齢でも脳が治ろうとしない訳ではありません。
手の回復は、完全に治る訳ではないことが多いです。しかし、一つ一つでも出来る事が増えてくると思われます。その機能に合わせて、日常の中で使う場面を増やしていきましょう。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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