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質問17:脳卒中後の神経可塑性を最大に活かすために出来る事は何ですか?
専門家からの回答
神経可塑性を高め、回復を促進出来る薬剤も今後期待できますが、現在最も身近に出来る事は、麻痺した四肢を日々使用していく事です。
最良の脳卒中治療は、反復的かつ積極的な経験を用い、脳内の経路を強化する神経可塑性を高める事です。
神経可塑性の10原則をお伝えします。
1.『 使用するかしないか。 』
練習を行わない技術は弱まり、繰り返し練習する技術は高まります。
2.『獲得し始めた技術を、日常生活で実践する。』
3.『具体的に獲得したい課題を決定する。』
それにより、その課題をゴールとした道筋が立てやすくなります。
4.『反復して練習する。』
実際に脳を変えるには、何度も何度も繰り返し練習する必要があります。闇雲にではなく、自分が何を目的に練習していて、それが行えているのか感じながら行って下さい。
5.『より短時間で多く繰り返す。』
6.『明日からでなく、今日始める。』
7.『課題に意味・重要性を見出す。』
自身の人生にとって意味のあることから練習していきましょう。
8.『年齢は気にしない。』
若者の脳は高齢者の脳よりも速く回復する傾向がありますが、どの年齢でも改善は可能です。
9.『ある技術を習得すると関連する技術が向上する可能性がある。』
10.『誤った体の動き方(得意パターン)での練習は正しい学習を阻害する。』
回復の道のりは長く、くじけてしまいそうになる時があります。もう無理だと感じても、それは御自身のあくまで感情的なものであり、他の道や単にその回復方法を知らないだけかもしれません。御自身に合った練習を行うには専門家の目が必要かもしれませんので、相談する事が大切です。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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