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医学や科学が進歩している昨今,脳卒中後の回復は,=神経の可塑性+反復+一貫性が重要であるとされています.
しかしながら,脳卒中後の機能回復にはもう一つの重要な要素が存在します.それは”挑戦する気持ち”≒”モチベーション”です.
つまり,脳卒中後の回復には,=神経の可塑性+反復+一貫性+モチベーションが必要とされます.
能力に応じた課題になっているか?
脳卒中後のリハビリによる機能改善を最大限にするためには,自己の現在の能力と課題のバランスがとれているか?が重要となります.
課題を達成するためには,その課題に応じた能力を現在もちあわせているか?を把握しておくことも必要です.
モチベーションは機能の回復に必要不可欠であり,脳を刺激することで神経可塑性を促すのに役立ちます.
しかし,課題が難しいものに設定した場合,現行の能力での達成ができない可能性がでてきます.これは気持ちを落胆させるだけでなく,脳の神経可塑性を促す機会を妨げることにも繋がります.
モチベーションのきっかけ・条件は個人で異なる
脳卒中後遺症の症状や麻痺のタイプなどは個人で異なり,脳卒中だからといって全てが同じなわけではありません.
よって,適切な課題レベルやモチベーションが高まるきっかけや条件も自ずと異なってきます.ですから,身近にいる脳卒中の方と自分の現在の状況や向き合っている課題を比較する必要性はありません.
また,改善が進むにつれて必要となってくる課題のレベルは向上します.したがって,自身が回復を進めるにつれてより高いレベルの挑戦をモチベーションをもって求めていくことが重要になります.
その時期に応じたリハビリを実施する
モチベーションをもって機能訓練に臨み,繰り返し実施することと一貫性をもってリハビリを実施している限り,少しずついい方向へと向かい続ける可能性をもちます.
このことに加えて,現在のリハビリが徐々に簡単に感じられるようになり,難易度を少し上げた次のステップへの移行がモチベーションと機能回復を持続させることに繋がります.
ですので,常に様々なレベルの課題を選択しながら現在のレベルを修得した場合,次のレベルへと進むことが重要です.
大切なことのまとめ
機能回復を目指している間は常にモチベーションをもって挑戦し続けることを忘れないでください.
モチベーションをもって挑戦することは神経可塑性を促すことに繋がります.
その反面,過剰な努力と挑戦は避けるようにしてください.過剰な挑戦は疲労や逆にモチベーションを低下させることに繋がりかねません.バランスが重要です.
脳卒中の回復には,=神経可塑性+反復+一貫性,そして+レベル・モチベーションに沿う課題への挑戦が大切なことを忘れないでください.
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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