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衣服の着脱における在宅リハビリアイデア
今回は衣服、下着等の着脱における安全な方法やアイデアを紹介致します。
次の日の服を準備しましょう
・夜寝る前に、次の日に着る服をすべて用意しましょう。下着と靴下は最初に着用するので、服の山の上に置きましょう。次に、シャツ/ブラウス、パンツ等着る順序で置いておくと良いでしょう。
安全に服を着ましょう
・立って無理に行わず、可能な限り着座姿勢で服を着ましょう。その方がより簡単で、はるかに安全です。
・座位バランスが不安定な方は、車椅子で行ったり、前方にテーブルを置くなど工夫しましょう。場合によって、服の着方も変わってきます。リハビリの方と相談し自分に合った着方を見つけましょう。
・基本的な上衣の着方を図に示します。
例:トレーナー(かぶりシャツ)
着方)
・まず服の背面が上になるように広げましょう。ロゴが付いているとわかりやすいです。
・良い方の手で麻痺側の袖を通します。
・次に良い方の手を袖に通します。
・麻痺側の袖を肩部分まで引き上げます。
・良い方の手で後ろ身頃を束ね、持ち上げ頭を通します。
・裾を整えます。
脱ぎ方)
・良い方の手で後ろ身頃をたくし上げます。
・後ろ身頃を握ったまま、前方に引き、頭を抜きます。
・良い方の袖を抜きます。
・良い方の手で麻痺側の袖を引き、服を脱ぎます。
毎日服を着る順序を確立してください。この反復的な手順は、脳の神経可塑性を高めるだけでなくストレスも軽減させていきます。
ブラジャーの変更の検討
・女性の方は異なるタイプのブラジャーを検討してみましょう。フロントホックまたはストレッチスポーツブラもしくはユニクロで取り扱われているブラトップなども良いでしょう。
装具用の靴の検討
・下肢装具を使用している場合、幅広の靴でマジックテープなどで大きく開くタイプは、片足を大きめにすれば装具が入る物が多いです。ベルトなどでしっかり締められ脱げにくく、足元を保護できる構造になっていることが大事です。リハビリスタッフが靴を一緒に選んでくれると思いますので相談してみましょう。
・装具を装着する場合は、左右の靴の大きさを変えないといけません。そのため2組の靴を買わなければなりません。アウトレットやインターネットで1組の価格で2組変えないか検討してみて下さい。介護用品の靴であれば、1足ずつ購入可能な場合があります。
服を簡単かつ工夫しましょう
・服装は簡単にしましょう。お洒落をしても、トイレや着替えに手伝いが必要であっては自身も家族も大変でしょう。自身で管理が出来る服の方が優れています。
・男性の洋服は、前ボタンが右についています。女性の洋服は、前ボタンが左についています。左麻痺の女性の方は、男性用の洋服を探すと操作が行いやすくなるかもしれません。
・ボタン付きの服よりも前開き又はトレーナーなどかぶるタイプの方が着やすいです。被るタイプの衣類は、伸縮性のあるものか脇下にゆとりのあるものにしましょう。
・パジャマでは衣類に工夫をすると着替えがしやすくなります。前開きタイプの衣類はボタンは全て取り外し、マジックテープに付け替えると楽に更衣が行えます。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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