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質問53:脳卒中後のリハビリは集中的に行った方が効果的ですか?
専門家からの回答
これに関しては、非常に熱い議論の対象となっています。分かっていることの一つは、理学療法、作業療法および言語療法が薬と同様に効果的であるということです。
私たちがより知る必要があることは、実際リハビリはどんな効果をもたらしているのか、あるいはどれだけ負荷量をかける・集中的に行うと効果的なのかということです。
ある一定以下の刺激量では効果的でないという閾値があることを示す研究があります。
すべて脳卒中者に対して受動的に行われるようなリハビリの場合、回復には繋がらないと示唆する研究もあります。脳卒中者は障害ある機能を少なくとも一定期間積極的に使う必要があると考えられます。それがどの程度積極的に関わる必要があるのか、回復の効果はどれ位の期間で現れるのか等は明確には未だ分かりません。
現時点では、定期的なリハビリは、一貫して長期にわたって行われる限り、集中的な治療と同じくらい優れているというエビデンスが実際にあります。
ただし、これらの臨床試験を実施出来る研究環境は理想的な状況であることを覚えておくことが重要です。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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