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口の中を感じて構音・嚥下障害の土台をつくる
今回の練習は、口の中を知覚する練習です。脳卒中後は麻痺や廃用症候群の影響により、口腔内の感覚が低下し、舌の位置や唇の位置が不明確になります。
それらを改善していくためには、普段意識しない舌や歯の位置を知覚するトレーニングが重要です。
長く行う事で、口の中の感覚や動きが改善し、食事の飲み込みやしゃべりにくさが軽減できる可能性があります。
この練習をきっかけに、日常の口腔内の意識を高めたり、ケアするよう努めていきましょう。
【運動のポイント】
① 寝た姿勢でリラックスします。座っても行えますが、首に過剰な力が入らないよう注意しましょう。枕やタオルを入れ、適切な首の位置にしましょう。
* 全身がリラックする事も大切です。
② 舌がどのあたりにあるかを意識しましょう。左右にずれていたり、奥に引き込まれていないか感じてみましょう。そして、前歯2本の後ろに舌を当てましょう。
* 正常であれば、舌の先が前歯の裏に自然に当たっています。
③ 非麻痺側の上の歯から順に歯をなぞり、数えながら奥の歯に進んでいきましょう。奥の歯まで数えたら、前歯にゆっくり戻っていきましょう
④ 次に下の歯も同様に、非麻痺側へと舌を動かし、歯をなぞりながら数え、またもとに戻りましょう。
⑤ 次に唇と歯ぐきの間に舌をいれ、非麻痺側の上の歯から順に、同様に数えて戻り、下の歯も実施しましょう。
* 届かない位置は無理せずに元の位置に戻って構いません。終了後に麻痺側と非麻痺側の感覚の違いを意識しましょう。
⑥ 同様の事を麻痺側にも実施していきます。舌が過剰に疲れたり、痛みが出ない範囲で実施します。首や体を過剰にねじったりしないように。口を閉じて行うことが難しい場合は、開けながら行っても構いません。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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