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いつでも行える座位での上肢リハビリ
今回の座位での上肢の練習は大腿の上を麻痺側の手をスムーズに移動させ、空間上で手をしっかり伸ばす練習です。
椅子に座って行います。手首~肩までの各関節のコンビネーションを強化します。また、上肢を伸ばすストレッチ要素が含まれています。
手指の痙性が強く、緩められず、機能性に欠けている場合は、これ以前にお伝えした練習をまずは入念に行って下さい。
本練習を上手く行えるようになってきたら手指の課題と組み合わせ、より機能的な練習へ発展させましょう。
鏡(姿見)がある場合ははじめに使用します。手を伸ばす対象物を目で確認する事が出来ます。徐々に、感覚で行えるようにするために鏡なしでの練習へ移行します。何回も繰り返すことで目で確認できない空間上で手がどのように振る舞っているのか徐々に感じられるようになってくるでしょう。
【運動のポイント】
① 開始位置は、座位姿勢で、麻痺側の手は腿の上の楽な位置に置いておきます。
② 次に、麻痺側の手を同側の腿の上をスライドさせ、お尻の方へと体に触れながら動かしていきます。
③ 最終的に、椅子の側面に麻痺側の手が伸びぶら下がっているような状態となります。腕が十分に伸びるのに時間がかかることがあります。十分に伸びるまで待ちます。
* 肩の亜脱臼が強い方は、腕の骨を軽く支えておいてくれるパートナーがいると良いでしょう。または、麻痺側にクッションを置いた低いテーブルを置き、腕が完全に伸びないようにしましょう。
④ 次に、逆の運動を行い、手を元の位置に戻していきます。肩で代償的に持ち上げようとしないで下さい。肘と手首の関節のみを使って試してみてください。これは簡単ではありません。 どうしても行えない場合は、肩を少し持ち上げ補助しても構いません。
*目的は、腿の上を麻痺側の手がスムーズに移動し、空間上で手がしっかり伸びる事です。
*行えるようになってきたら、麻痺側に低いテーブルを設置し、そこに置いた物を掴むなど練習を発展させていきます。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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