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時計ステッピング
これはバランス、特に踏み出しの練習であり、転倒予防に大変役立ちます。麻痺側の足を正面に向け(12時の方向)、非麻痺側を色々な方向(色々な時刻の方向)に踏み出す運動です。
バランスは基本的に足関節、股関節で倒れないよう制御しますが、その2つでも耐えられない程度の動揺が生じたとき、足を踏み出すことにより転倒を回避する「踏み出し戦略(ステッピングストラテジー)」が生じます。
これは無意識的に行うものであり、無意識的に行うためには身体が自由に動けるように練習しておく必要があります。
【運動のポイント】
①立位で床に大きな時計があることを想定します。麻痺側は正面(12時)の方向を向け、軸足とします。
②非麻痺側を1時、2時、3時…と踏み変えていきます。転倒しない範囲で、可能であれば5時か6時の方向まで踏み変えてみてください。身体の向きも変えながら行うとスムーズに動けます。
③行える範囲まで行ったらもとに(12時の方向)に戻ります。
④2セット目は麻痺側の重心を踵よりにして、踵でバランスをとる練習をしながら同様に行います。
⑤3セット目は麻痺側の重心をつま先寄りにしてつま先で重心を取りながら同様に行います。
*バランスを崩しやすいので、不安定であれば背後に介助者をつけ転倒時に支えてもらってください。
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国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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