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在宅で脳卒中者の回復に大切な7つのこと
1.回復をあきらめないこと
病院やクリニックでのリハビリが終了し、在宅で運動を始めると、回復が遅くなることがあります。それが自身を落胆させないようにすることが大切です。それは決して、回復が完全に止まったということではありません。回復を感じないからと何もしなくなると回復は止まります。
麻痺は、自身を落胆させるかもしれませんが、それが回復しようと思う気持ちを止めることはありません。たとえ、誰かに希望がないと言われても、脳卒中後の慢性期になっても多くの方が回復されているストーリーがあります。
最も重要なことは、決して希望をあきらめないことです。
2.受動的運動でも意味はあります
非麻痺側の四肢で麻痺側の四肢を動かす事が出来る方は、そのような受動的な運動が回復に役立つかもしれません。能動的運動と受動的運動の違いは次の通りです。能動的なエクササイズは自身で運動を行います。受動的なエクササイズは、自身で動かせない時にそれを助けて行います。
受動的な運動でも、それは脳に信号を送り、その接続を生かし続ける事に役立ちます。
3.否定的な言葉は信じない
回復についての他の人の意見が自身の努力を妨げる事がないようにして下さい。
誰かが「できない」と言うと、プラセボ効果の反対であるノセボ効果に陥る可能性があります。肯定的な成果を信じる代わりに、否定的な成果を信じることになってしまいます。そのため、誰かが回復できないと言っても無視をしてください。
他の誰かの言葉を信じるより、ただ回復を信じる方が脳卒中の回復のために優れています。
4.自分自身の専門家になろう
脳卒中の方は一人一人違います。その個人を完全に理解する事は専門家でも難しいです。自分自身が自分の専門家になりましょう。回復する為の必要な知識はいくらでも身に付けられます。当サイトをはじめ、多くの情報を簡単に取り入れられる時代になっています。
5.痙縮のコントロールが大切です
痙縮(痙性)は、多くの脳卒中患者の回復を妨げる障害物です。間違った情報が御自身を騙してしまわないようにして下さい。精神的な練習・受動的な運動・少しの創造性といった3つの戦術が大切です。結果はゆっくり来るでしょうが、努力を続けてあきらめない限り、回復は近づいてきます。
6.スケジュールを視覚化しよう
まずはスケジュールを立て、目に見えるようにします。視覚化は自分の脳を変えることができます。今日・明日の運動を決定することは、実際にさぼらずに運動する可能性をはるかに高めます。寝る前に明日のスケジュールを確認する。または朝、一日のスケジュールを目で確認するようにしましょう。その30秒程のことが生活・回復を変えるきっかけになります。
7.反復運動が神経の繋がりを強化する
運動は反復します。そして、楽になってきたら回数や負荷を増やしてみましょう。反復は脳の神経可塑性を活性化し、新しい神経のつながりを強化します。この接続が強くなればなるほど、より強くなります。
数字などで結果が見えるとモチベーションも上がりますので、担当セラピスト等に簡便な評価方法など教えてもらうのも良いでしょう。
療法士からのコメント
脳卒中後に限らず、体を良くしていく事は地道な作業です。自身の日課に運動を組み込んでいき、繰り返し行っていく事が回復にとって大切となります。目標を持って、それに向けて頑張っていきましょう。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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