自律したリハビリテーション
どのような介入においても、新しいデータに一貫しているのは、運動の制御と出力を取り戻すためにはできるだけ早く集中的な活動を自分自身でやろうとする必要があるということです。
脳は可塑性があり、発症後何年たっても適応することが分かっています。脳卒中後の機能改善は、介入のタイミング、障害のレベル、治療の特異性に大きく影響されます。
訓練を行う前にマニュアルなどを利用して脳卒中に関する正しい知識を手に入れて、予後についても理解し、そのうえで創造的な訓練を行う必要があります。特に機能回復が進歩せずいきづまっていれば、価値あるものとなるでしょう。
このサイトの目的は、何らかの理由で機能訓練が上手くいかない人たちや、逆に成功している人の知識や体験を体系立ててまとめることが役割です。
特に可塑性を利用した自己回復がどのように行われるべきか示しています。具体的にCI療法やバーチャルリアリティトレーニング(VRトレーニング)は著しい効果を発揮していますが、外来で訓練から家庭に移った際に効果が減ってしまう傾向なので、そのことを最初から知ったうえで、念入りな練習が必要です。基本は練習であり、全ての鍵となります。
FES(機能的電気刺激)やロボット療法など、色々な介入方法背景には、エビデンス(科学的な根拠)が存在します。これらの根拠を無視した課題を練習することは、可塑性を誘発しない可能性があります。
例えばBOTOX(ボツリヌス療法)は異常な痙性を生じている筋に注射をすることで、正常な筋緊張を取り戻そうと行われるものです。医師はセラピストのサポートが注射をやめるのに効果的だと分かっていますが、そのようなフォローがなく、注射を打ちっぱなしにしている現状も少なからず存在しています。
機能改善のプロセスは「旅」と表現ができます。また、機能訓練を行った状態は「製品」と表現できます。これは、患者が日々の変化をハードドライブに保管しているからです。
また、患者は常に更新されることもあります。あなた自身のリハビリのために行うべきことはひとつではなく、すべてです。さらに障害が起きることは、ハードドライブのクラッシュのようなものです。そのため常にプログラムを段階的に更新するよう努める必要があります。
挑戦をすると色んな道を通ると思いますが、無駄なことはなく、知識と経験を積み重ねることになります。このような成功は、さらなる成功へとつながります。
当サイトの自主リハビリや担当セラピストとのリハビリなどを通して、機能向上のためのノウハウや、途中でおこる失望や回復のプラトーへの対処を学ぶことが大切です。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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