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CI療法(拘束誘発性運動療法)とは?
CI療法:拘束誘発性運動療法(麻痺側上肢集中訓練)
麻痺側手・上肢の動きを慢性期の方でさえ、その回復をサポートすることが出来ます。
CI療法は、3つの原則に基づいています。
① 非麻痺側を拘束する
② 麻痺側四肢の使用を強制する
③ ’Massed Practice’ たくさん繰り返すことです。
CI療法は、日常生活・リハビリ訓練において、非麻痺側の手を拘束し、たくさん麻痺側上肢を用います。CI療法は、非麻痺側を過度に使用したり、代償戦略など現在の手段をやめるリハビリ戦略を取ります。
麻痺側の可動性や動きづらさを補うために非麻痺側を使用する傾向がありませんか?
もしそうであれば、これは代償戦略であり、最大限の麻痺側の回復を妨げる可能性があります。代償戦略は日々の物事を成し遂げるためには役立ちます。時には必要です。CI療法では行いやすい方法を取れない分大変ですが 、長期的にみて人生をより快適にすることができます。CI療法を始めるときは、毎日難易度を少しずつ上げていくことが重要です。そのことを念頭に置いて、より簡単なものから始めて、より困難なものに進むようにCI療法を試みてください。
少し例を挙げれば、
① 麻痺側の手で雑誌のページをめくります。運動は非常に細かい把持動作を伴うため難しいかもしれませんが、ページの角を曲げて扇状に広げれば、ピンチしやすくなります。
② 非麻痺側で描いた名前を麻痺側の手でペンを持ちなぞっていきます。または、透明の下敷きなどを用いて、下敷きの下に文字の書かれたものを置き、なぞっても良いでしょう。
最大限の結果を得るために、CI療法では毎日最適な難易度(出来そうで出来ない程度)での練習を大量に行います。
療法士からのコメント
CI療法の運動選択はセラピストが評価し、段階的に最適な課題を選んでもらうことをお勧めします。日常生活においては果敢に麻痺側を使用し、どの動作のどの辺りが大変だったか等メモを取ってセラピストと共有すると課題選択にも役立っていくと思われます。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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