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脊髄損傷患者に対する経頭蓋磁気刺激(TMS)と末梢神経刺激の同時併用による治療
神経専門医である博士は、脊髄損傷を有する2人の患者が、経頭蓋磁気刺激と末梢神経刺激の同時併用による治療を6ヵ月近く続ける研究を行いました。
長期刺激治療による結果として、脊髄損傷患者の麻痺した患者を回復させる試み初めての事でした。
この研究の参加者は、外傷による脊髄損傷を有していました。 1人の患者は対麻痺性であり、膝から下が麻痺していました。もう1人は四肢麻痺であり、手の自発的運動が幾分行えるが把持する能力はない状態でした。 両患者は2年以上前に受傷しており、回復中は従来のリハビリ治療を受けており、刺激治療中もリハビリを続けました。
刺激治療の約6ヶ月後、対麻痺患者は両方の足首を動かす事ができ、四肢麻痺者は物をつかむことができました。
「神経接続の強化と、以前は用いれなかった筋の部分的な回復を観察した。」と研究した博士は話しました。
治療中に回復した運動は、刺激治療が終了した1ヵ月後もまだ存在していました。
患者の1人は、刺激がより広範かつより長期間にわたって与えられるさらなる研究に参加しています。
これは2人の患者のみのケーススタディですが、結果は有望なものです。
今回の結果が脊髄損傷後のリハビリテーションに使用できるかどうか、おそらく他の治療戦略と組み合わせて使用することができるかどうかを確認するためにさらなる研究が必要です。
編集部コメント
当時は難しかった治療も年々研究も進み進歩してきています。諦めずに回復への道を探すことは、新たな道に繋がることがあると思います。患者・医療者共に前を向いて努力することが必要です。
Reference
Anastasia Shulga:Long-term paired associative stimulation can restore voluntary control over paralyzed muscles in incomplete chronic spinal cord injury patient. Spinal Cord Series and Cases. 14 July, 2016.
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国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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