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2017.01.10 パーキンソン病

パーキンソン病患者の約80%が40〜70歳の間に発症!?年齢を理解する

 

 

 

パーキンソン病と加齢の関係

 

 

年齢って発症と関係するの?

高齢者の動きを真似すると、ゆっくりと動いたり、屈曲した姿勢でふらふらとして、震える手で物を拾ったりするのではないでしょうか。パーキンソン病で起こる特徴も同様で、加齢とパーキンソン病とはごく一般的な発想からも関連性があると言えます。

 

パーキンソン病を発症する人の平均年齢は約60歳です。20世紀の初め頃、60歳という年齢は高齢者でしたが、パーキンソン病を発症する平均年齢は現在と同じでした。

 

これは、パーキンソン病と加齢との長期的な関連を説明しているかもしれません。パーキンソン病は高齢者だけがなるとは言えませんが、パーキンソン病の数は高齢化するにつれて増えています。つまり、パーキンソン病を発症する可能性は年齢とともに増加します。

 

また、60歳というのは発症したときの平均年齢に過ぎません。パーキンソン病患者の約80%が40〜70歳の間に発症し、約5%が20〜40歳の間に発症します。後者のいわゆる若年性パーキンソン病は、医師や患者も30代でパーキンソン病を発症するということをあまり考えてはいないため診断が難しくなります。

 

 加齢とパーキンソン病の経過や特徴との関係は熱心に議論されています。一部の研究者からは長く生きていれば老化していく過程において、正常な運動機能に不可欠な黒質のドーパミン含有ニューロンが破壊され機能不全に陥るため、最終的にはパーキンソン病を発症するという意見もあります。ただし、この意見は現在のエビデンスではあまり支持されていません。

 

つまり、正常な加齢だけではパーキンソン病が起こらないということです。パーキンソン病を引き起こす何らかの原因によって黒質が損傷を受けた場合、同じ領域の加齢に伴う細胞の喪失は、症状の発症やおそらくその進行の一因となることは明らかです。

 

どのくらい加齢がパーキンソン病の徴候、症状、および経過に関与しているかは、熱心に議論されているトピックです。ただし、年齢というのはパーキンソン病の最も重要な危険因子と言えるでしょう。

 

 

 

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