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立位で行う腕立て伏せトレーニング
日常生活・仕事の中で上肢の力強さは不可欠です。研究においても上肢の力と日常生活動作能力が直接関係することが示されています。
脳卒中者は健常者と比較し転倒リスクが高く、骨や筋肉が弱化すると上肢の骨折を起こしやすくなります。実際、脳卒中後の骨折の約30%が上肢に発生しています。
筋肉の強化は、脳卒中者の骨の健康を促進する可能性があります。脳卒中者として骨、腱、靭帯を強化し筋肉をつける必要があります。
上肢の筋力強化練習として、今回は立って行う「腕立て伏せ」を紹介します。
横手すり・鉄棒などが適しています。壁・頑丈なテーブル・動かないように設置された椅子など行えそうな場所を探しましょう。壁で行うと体重の52%の負荷が腕にかかります。低い椅子の座面を用いると72%の体重負荷が腕にかかります。
【運動のポイント】
① 手すりまたは壁と向かい合い1mほど離れて肩幅に足を開いて立ちます。離れる程運動は難しくなります。はじめは近くても構いません。
② 手すりを握る又は壁に手を着きます。必要に応じて非麻痺側でサポートしましょう。麻痺側の手を適切にセットします。
③ 姿勢良く、足は真っすぐ伸ばした状態を保ちます。腰が引けた状態にならないようにして下さい。肘を曲げていく際に、姿勢を保ったまま腰で体を曲げる意識で行います。
④ ゆっくり肘を曲げ、手すり・壁に体を可能な限り近づけます。
⑤ 十分近づけたら押しながら肘を伸ばしていき、開始姿勢に戻ります。
* 支持物によってはより前方に体を傾ける事が可能となります。より前方に体を傾ける時は、つま先の力で動きをサポートして下さい。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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