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脳卒中後のうつ病
脳卒中後の「うつ病」は、生活の質に影響を与え、脳卒中回復の進行を妨げるため、早期に発見し治療を行う必要があります。
脳卒中後のうつ病は発症すぐ、または数週間後または数年後に始まる方がいます。うつ病でない脳卒中患者様は少ないようです。 脳卒中を発症する前に、うつ病と診断されていた人、診断されていなかった人両方のタイプの患者様がいます。
脳卒中の複雑さや障害の重さは、人生を大きく変える程の影響をもたらし、体の感覚・運動機能やコミュニケーション、思考、記憶、移動能力、人間関係、財政等様々な変化を起こします。
うつ病と脳卒中は絡み合っているようです。症状としては、無力感、絶望感、深い悲しみ、楽しい経験や活動への興味の喪失、過度の疲労や睡眠障害、自殺企図が含まれます。 怒り、不満、悲しみ、恐れ、不安を感じるのは普通ですが、これらの感情が治まらない場合には、医学的な介入が必要です。
抗うつ薬
抗うつ薬は、状態によっては服薬する必要があります。投薬によるうつの改善により日常生活、認知機能が有意に改善したとの報告もあります。 アメリカのガイドラインでは、抗うつ薬は効果があった場合には少なくとも 4 か月継続し、 一方 6 週間投与しても効果が見られない場合には投薬を変更するとされているようです。 しかし、うつ病の治療方針や治療薬については、個別性があり医師に相談が必要です。
うつ病を認め、様々なツールを利用してうつ病を管理していくことは回復の鍵となります。
トークセラピー
うつ病の解決方法の1つの選択肢にトークセラピーがあり、うつ病の症状を治療するのに効果的であることがわかってます。トークセラピーの一種である認知行動療法は軽度から中程度のうつ病の治療で、薬物治療と同程度の効果が見込めるとされています。
栄養障害
栄養障害の種類では、鉄不足、亜鉛不足、ビタミンB群不足、タンパク質不足、低コレステロール血症などが挙げられます。
医師、脳卒中の支援チーム、または栄養士から栄養指導を受けて下さい。うつ病との戦いで食生活を改善することは長い道のりになります。
耐糖能異常
うつ病は、耐糖能異常になりやすいと言われております。機能性低血糖症はうつ病や不安障害に似た症状になりやすいようです。
機能性低血糖症であれば、食生活を見直すことで、 症状を改善させることが期待できます。 まずは、血液化学検査をしてもらいましょう。
アルコールは危険です
アルコールは注意しましょう。脳機能を抑制することで、思考や判断能力を低下させ、最期の一線を踏み越えさせてしまうことがあります。うつ・自殺・アルコールは「死のトライアングル」とも言われます。
現実的な目標を立てましょう
現実的な目標を設定して、優先順位を付けましょう。目標・課題を遂行することで、より強く、より自立した気分になります。
ストレスを溜めないようにしましょう
毎日のストレス管理を実践しましょう。
ゆったりとしたヨガ、アロマセラピー、瞑想、歩くことなどが良く挙げられますが、「心から気持ち良い、心地よい」と思われるものを見つけましょう。掃除・読書などの方もいるようです。うつ病との戦いに非常に役立ちます。
地域の活動に参加しましょう
地域の活動への参加はうつと戦うための鍵となります。他の人と一 緒にいるほど、脳卒中について考えることは少なくなります。
地域のボランティアまたはクラブやグループ、ワークショップ等に参加してみてください。フィットネス(スポーツ)センターへの参加も良いでしょう。介護保険をご利用の方はデイサービスなど通所施設への参加も良いと思います。
家から出るだけでなく、興味のある事で心を活かし続け、うつ病と戦いましょう。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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