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質問72:完全に回復してから家に帰りたい!脳卒中後に自宅退院するタイミングとは?
専門家からの回答
脳卒中の回復には6ヶ月またはそれ以上の時間がかかります。そして、脳血管障害に対する入院してのリハビリは通常150日、高次脳機能障害を伴った脳血管障害の場合180日と期限が設けられております。つまり、発症後から基本的には約半年で病院での入院治療を終了し、再び新たな生活へ移行していく必要があります。その期限内で取り戻せる身体機能に合わせたその後の生活様式を皆で検討して退院を考えていく必要があります。
自宅は通常回復をするのに最適な場所です。自宅に戻る前には、患者・家族を緊張させることもあると思いますが、慣れ親しんだ環境にいる時により回復が促されると思われます。自宅退院されると、以前の様に動けないかもしれません。しかし、病院では体験できない、新しい「通常生活」に慣れていく必要があります。
自宅に帰ったら、寝て加療するのではなく、新しい生活の中で自分の役割や、やりがいある充実したものを見つけていきます。それが、心身を本当の意味で回復に導きます。脳卒中の回復の道のりはずっと続きます。自分の新しい可能性を実感し、できないことではなく、できることや挑戦したいことを探していきます。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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