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質問68:脳卒中者に対する高圧酸素治療は効果的ですか?
専門家からの回答
高圧酸素療法(HBOT)は、病状の改善を目的に2~3気圧の100%酸素環境(高圧タンク)に脳卒中患者を入れます。
脳卒中の初期段階では、血栓が血管を塞いでいます。しかし、発症後3日経つと、血液は再び正常に流れていきますので、脳内の低酸素の問題は起こりません。酸素欠乏ではないため、高圧酸素室に入れることで回復が促進されるという考えは、科学的には支持されていません。
高圧酸素療法により、脳における回復のメカニズムは実際ありません。脳卒中者におけるHBOTを使用する根拠となるエビデンスは、現在の所ではほとんど認められていません。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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