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脳卒中の回復を促進させる~目標・生涯リハビリ・笑顔~
今回は、脳卒中の回復過程で大切な3つのことをお伝えします。
目標を設定しよう
目標を立てるという事は、脳卒中後の回復においてとても重要です。その目標の立て方でスマート(SMART)という考え方をお勧めします。
Specific (目標を明確にする):
達成したい目標を明確にします。何を、いつまでに、どこで、何がしたい?
Measurable(測定可能な目標を立てる):
目標を達成するのにあとどれくらいで達成できそうか、分かるように進歩状況を経時的に把握して下さい。
Achievable (達成可能な目標を立てましょう):
能力に対して達成可能な小さな目標を立てていきましょう。長期的な大きな目標を掲げても構いません。しかし、長期的な目標だけを立てると達成感・進歩を感じられない可能性があります。長期目標と併せて短い期間で達成できそうな短期目標を設定していきましょう。
Relevant (適切・妥当な目標を立てる):
客観的に自分と向き合い、妥当な目標を立てましょう。一時の感情に振り回され目標を立てると時間と労力を余分に費やしてしまう可能性があります。
Time-bound(時間制限をつける):
期限を設定しましょう。友人と食事会があるのであれば、それまでに達成したい目標を立てる等タイムリーな目標は意欲が沸き良いと思います。
医療保険でのリハビリ終了は回復の終わりではありません
現在の医療体制では、一定の期間を過ぎると保険が用いれず、行おうとすると自費での治療となり高価となってしまいます。それ故に、保険有効期間を過ぎると治療・リハビリが終了となるような印象を受けやすいです。しかし、実際、それ以降でも効果的な治療・運動を行えば回復は継続していきます。情報に敏感となり、御自身のニーズを満たす治療計画を受けられる方法を探ってみて下さい。
笑顔を忘れないで下さい
幸せを考え続けるなら、何を達成しても幸せを感じられるでしょう。幸福感は成功の前触れとその結果です。だから幸せを感じる事を忘れないでください。 笑ってみてください。 それは気分を良くするエンドルフィンというホルモンを放出します。最初は笑顔を作るだけでも良いです。いずれ本当に笑顔に変わってくるでしょう。
これらのヒントを活用して回復が促進されることを願っております。
療法士からのコメント
リハビリの期限が切れても、適切なリハビリを行えば回復をする方を多く見ます。リハビリは質と時間の両方が大切です。時間だけかけても質が悪ければ回復を妨げます。質が良くても頻度が少なければ効果が半減します。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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