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質問55:脳卒中リハにおけるメンタルプラクティスとは何ですか?
専門家からの回答
メンタルプラクティスは実際には運動を行わずに、自分の動作を細かく想像をしてリハーサルします。
陸上競技等で何十年も前からあるものです。動作の遂行を円滑にするために,あらかじめ動作についてのイメージを心の中で描いておくことは重要です。運動選手たちはこれから行動することを何度も心の中でリハーサルし、それから実際にそれを行います。
何十年もの前の先行研究から、人は心身ともに練習すると、学習効率が速くなり、スキルの習得が向上し、成果が上がることが知られています。この概念は脳卒中リハビリに適用されました。
脳卒中者が治療で行う活動を頭の中でイメージしリハーサルすると、結果はより良いことが知られています。メンタルプラクティスの良い例はウォーキングにおける適用です。転倒する可能性がある方は、無理なレベルでの自身での歩行練習は注意をする必要があります。代わりに、リハビリでウォーキングトレーニングを行い、その映像を自宅で見ながら何度もイメージすることが出来ます。
また、人が様々な場所を適切に歩いている他の人の歩行のビデオを観察すると、それは脳の同様の部分の領域のスイッチをオンにし、まるで実際に活動をしているかのように活性することが出来ます。
場所や時期を選ばずに、メンタルプラクティスは行えます。是非、実際にやってみて下さい。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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