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質問30:脳卒中後の学習性の不使用とは何ですか?
専門家からの回答
『学習性不使用』という用語は、脳卒中による半側の運動障害を有する方々に対して頻用されます。脳卒中者は発症前と同じように麻痺した上肢を思うように使用する事が出来ず、時間の経過と共に日常の中で使用しなくなってしまいます。
例えば、右半身に麻痺があるとします。以前と同じように右手でコップで飲み物を飲もうとします。しかし、麻痺のため、上手く持てなかったり、こぼしそうになったり、時間が余分にかかったりします。そのように上手く行かず、快適でないことで徐々に負の感覚が強化されます。
左手で行った方がこぼさず、スムーズに事が運ぶので左側(非麻痺側)を使用します。非麻痺手に肯定的な感覚を強めていきます。そのように麻痺手を使用しない、学習された不使用の手が作り上げられていきます。
これに対し、用いられる対処法に『非麻痺側上肢抑制療法 CI療法:Constraint-induced movement therapy』と呼ばれるものがあります。CI療法に関しては次の記事でお伝えしていきます。
執筆監修|金子 唯史 STROKE LAB代表
・国家資格(作業療法士)取得
・順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務
・海外で3年に渡り徒手研修修了
・医学書院「脳卒中の動作分析」など多数執筆
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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