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ボールを使って手の機能練習(5)
今回は、簡単に言うと麻痺側の手でボールを転がし壁に当てる練習です。この練習は、軽めのメディシンボールやサッカーボールなどが適しています。
練習では
1)手指~手首のストレッチによる柔軟性の向上 2)手内の感覚機能の向上 3)麻痺側の手指~手首または上肢全体をコントロールする能力を向上させる効果が期待されます。
【運動のポイント】
①床で壁に面して膝をついて座った状態となります。1~1.5m程壁から離れます。徐々に能力に応じて距離は調整して下さい。
②膝をついた姿勢で足腰を安定させながら、ボールの丸い表面上に麻痺側の手を開いて下ろし、ボールの表面上に適切に指を配置します。
*理想的には、良い手の補助なしに行います。しかし、できない場合は、一つ前のボール運動で示した方法を使用します。
③麻痺側の手でボールを自身の方へ(後方へ)引きます。この際に指を曲げる筋肉がよりストレッチされます。指ができるだけゆっくりと動くように行いましょう。
④しっかりボールを引いた後、十分な力で前方に転がすと壁に当たって跳ね返ってきます。
⑤跳ね返ってきたボールを回収し、再度良い手でボールを適切な位置にリセットします。そして上記を再度繰り返します。
*ボールが真っすぐ戻らず回収するのが大変な場合は、パートナーもしくは柄の長い物を用意しておいても良いでしょう。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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