座位での準備体操
まずは、安定した椅子を準備し、座って準備体操を始めます。 車椅子で行う場合は、ブレーキやフットレストなどを確認し、安全を確かめてから行います。すでに体調が整っていたり、より難しい練習を行う自信があっても、安全かつゆっくりと準備体操から始めていきましょう。万が一のために身体の状態や薬の運動への影響を事前に把握しましょう。 座った状態からまずは安全に行っていきます。徐々にウォームアップし、体を目覚めさせていきましょう。 毎回準備体操を最初に行うことを強くお勧めします。「いつも準備体操から」です。運動は、粗雑に行うのではなく、丁寧かつ優雅に行いましょう。 準備体操を順々に紹介していきます。
準備体操3. 「手のひらでボールを転がす体操」
手の筋肉をしっかりと伸ばしたり,使うことはとても重要です.どうしても手は固くなりやすいので,日常生活で使える手を維持しておくために日頃からしっかりと手をマッサージやストレッチしたりしましょう.自分のどの指が硬いのかや動きやすいのかなど,自分の手の特徴を知ることもとても大切です.
手順)
•片方の手のひらを上に向け、ボールが手のひらを転がれるように、手の形をお椀(器)のようにします。(ボールを握って離した時位の形)
•手は柔らかくしておいて下さい。
•サイコロを振っているかのように、ボールを手のひらの中で転がします。
•転がしていたボールをもう一方の手のひらに落とし、乗せ換えます。
•同じように手のひらの上を転がしましょう。
•手は柔らかいままです。
•可能であれば指をボールから3〜4センチ離して行ってみましょう。
•目を閉じて行ってみましょう。
•手の中のどこにボールがあるか感じてみましょう。
•目を開けてボールの位置を確認してみましょう。
※1.パーキンソン病では,細かい手の動きが難しくなり、手が小さく硬くなりやすいです。それにより、書字や衣服のボタン操作等日常生活で困ることが出てきますので、手指のケアは入念に行いましょう。
注意:•時間や回数は,疲れない程度にしましょう.
•徐々に慣れてきたら,少しずつ回数を増やしていってもいいかもしれません.
•ボールが転がってしまった場合、それを無理に拾おうとしないで下さい。予備に持っていれば、それを使って下さい。後でまとめて安全に拾いましょう。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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