座位での準備体操
まずは、安定した椅子を準備し、座って準備体操を始めます。 車椅子で行う場合は、ブレーキやフットレストなどを確認し、安全を確かめてから行います。すでに体調が整っていたり、より難しい練習を行う自信があっても、安全かつゆっくりと準備体操から始めていきましょう。万が一のために身体の状態や薬の運動への影響を事前に把握しましょう。 座った状態からまずは安全に行っていきます。徐々にウォームアップし、体を目覚めさせていきましょう。 毎回準備体操を最初に行うことを強くお勧めします。「いつも準備体操から」です。運動は、粗雑に行うのではなく、丁寧かつ優雅に行いましょう。 準備体操を順々に紹介していきます。
準備体操2. 「手に対するボールを用いた体操」
手の筋肉をしっかりと伸ばしたり,使うことはとても重要です.どうしても手は固くなりやすいので,日常生活で使える手を維持しておくために日頃からしっかりと手をマッサージやストレッチしたりしましょう.自分のどの指が硬いのかや動きやすいのかなど,自分の手の特徴を知ることもとても大切です.
手順)
•テニスボール程の硬さ、大きさ(手のひらサイズ)のボールを使用します。
•右手(左手)でボールをしっかりと持ちましょう。
•左手(右手)の指と指の間の “V字”のスペースにボールを押し込みましょう。
•それぞれの指と指の間で同様に行っていきます。ボールを挟んでいる指と指がどちらかが曲がることなく水平に保てるように注意しましょう。
•同じように反対の手も行います。
•次に指と指の間の “V字”でボールの形に沿わせてボールを覆うように握っていきます。(フォークボールの形状を作るように)
•それぞれの指と指の間で同様にボールを握っていきましょう.
•次に、ボールを置いて、全ての指を曲げてから、大きなボールを掴むように手の平から指先まで目一杯広げましょう.
•手~手首をリラックスさせて、手の筋肉を緩めましょう。
•次に、手の状態を確認して見てください。全ての指がしっかり曲がって伸びる事ができることを確認しましょう。
•最後に手をしっかり開いて、座面の空いているスペースまたは反対の手で開いた状態を維持してストレッチを充分に行いましょう。
※1.パーキンソン病では,細かい手の動きが難しくなり、手が小さく硬くなりやすいです。それにより、書字や衣服のボタン操作等日常生活で困ることが出てきますので、手指のケアは入念に行いましょう。
注意:•時間や回数は,疲れない程度にしましょう.
•徐々に慣れてきたら,少しずつ回数を増やしていってもいいかもしれません.
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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