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脳卒中後の感情変化をもたらす2つの要因!?
脳卒中後の感情変化は以下の2つの要因によって起こる可能性があります.
①脳実質(脳自体)の変化
②新しい生活スタイルへの変化
上記したような脳卒中後における変化は急に始まり,脳卒中後の方々はこれらの変化に圧倒され、困惑することが多いです.
そのような場合,脳の中から感情を変化させていくことで脳卒中後の変化への困惑,ストレスを最小限にすることができるかもしれません.
不安定な感情にはコミュニケーションがカギ!?
みなさんは感情の変化をコントロールすることができていますか?
通常,ヒトは大笑いした後に突然泣きだしたりなどの極端な感情変化は起こりません.そのようにならないよう脳がコントロールをしているわけです.
しかし,脳卒中後においては上記のような感情変化の起伏をコントロールすることが難しくなることがあります.
これは,感情不安定(エモーショナリズム)と呼ばれ,脳に神経的な損傷を受けるとみられる可能性があります.
脳卒中によって感情を司る領域を損傷した場合,感情のコントロールに障害が出現し,制御不能となるのです.
対処するための3つのポイント
①家族と友達に対し,なぜ感情がコントロールできずに爆発してしまうのかを事前に説明しておく.
②周りの人々に自身の感情爆発に対して,無視しないように伝えておく(自身が望むのであれば).
③もし自身が感情爆発してしまっていて,その行動/対応が不適切な場合,誰かに気を紛らわしてもらう.
これらは自分自身を落ち着かせることに繋がり,どのように行動/対応し直した方が良いのかを決めやすくしてくれるかもしれません.
そして,少しずつ自身の愛する周りの人たちと上手くコミュニケーションがとれるようになってくるでしょう.
脳卒中後に頻発する”うつ”とは??
脳卒中後のうつは,脳卒中患者のうちの1/3に現れるとされています.よって,もし自身が脳卒中後のうつ状態に苦しんでいるとしたら…あなたは一人ではありません.
脳卒中後のうつにはいくつかの症状があります.
①絶望感②涙する機会の増加③混乱状態の増加
これらの症状は,脳卒中の回復過程を阻害し,卑屈な気分にさせてしまいます.よって,脳卒中後のうつを適切に治療することは必要不可欠と言えます.
療法士からのコメント
脳卒中後の感情失禁は,臨床においてもよく遭遇するケースだと思います.また治療を効果的に進めるためにも避けては通れないものだと思われます.感情失禁があるような方々に対して,自身で対処してもらうことももちろん重要ですが,周りの理解や協力も必要であることを再確認できる内容ではないでしょうか.
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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