Facebook メルマガ登録にて定期的に最新情報を受け取れます.
肥満人口は世界中で上昇しており,不規則な食生活や定期的な運動の欠如が原因として挙げられています.
アメリカを含む先進国の人々の多くは太りすぎ,肥満,メタボリックシンドロームに繋がるような脂肪分やカロリー・甘味料の多い食事をとっています.
近年研究者は,肥満の流行の原因としてフルクトース(果糖)に注目しています.ラットを使った最新研究ではフルクトースがレプチン抵抗性を引き起こし,過体重や肥満を引き起こす可能性があることを明らかにしています.
フルクトースとは?どのような食べ物に多いの??
フルクトースは果物に含まれる糖ですが,グラニュー糖やジュースなどに含まれる果糖ブドウ糖液糖にも約50%のフルクトースが含まれています.
これらの成分は普段私たちが口にする食品や飲料に含まれ,消費量も増加傾向です.
フロリダ大学の研究者はフルクトースを多く含んだ食生活はラットのレプチン抵抗性を引き起こし,その後体重増加を引き起こすことを明らかにしました.
レプチンとは?肥満とどう関係するの??
レプチンとは食事摂取とエネルギー消費のバランスをとるホルモンです.通常レプチンは食事摂取を減少させますが,レプチン抵抗性がある状態では食事摂取は減少しなくなってしまいます.
研究にてラットをフルクトースが含まれない食事と60%のフルクトースが含まれる食事を食べる群の2つに分け,それらの食事をそれぞれの群に6ヶ月間与え続けた後のレプチン抵抗性について調べています.
高フルクトース食を与えられたラットは6ヶ月後にレプチン抵抗性を示しました.高フルクトース食を食べ続けることで脳へのレプチンの輸送を弱まり,それによって脳がレプチンに応答するのを妨げるということを示しています.
次に両群のラットの半分ずつを2週間脂肪分が多い食事に切り替えました.高フルクトース食を食べていたラットはフルクトースを含まない食事をとっていたラットよりも多くの食事を摂取し体重を増加させました.
研究者らは高フルクトース,高脂肪および高カロリー摂取の組合せが過体重および肥満を引き起こしたと結論づけています.
フルクトースは健康でバランスの取れた食事の秘密を紐解いていく鍵になるかもしれません.
Reference
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
————————————————————
〒113-0033 文京区本郷2-8-1 寿山堂ビル3階
ニューロリハビリ研究所 STROKE LAB
電話番号:03-6887-5263
メールアドレス:t.kaneko@stroke-lab.com
TwitterやYouTubeなどはアイコンをクリック↓↓↓