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運動2:指の屈伸運動
机上で指を伸ばす運動ですが、この運動では指を可能な限り最後まで真っすぐ伸ばすことを目標としてください。
手掌が平たくつくことを目標としてください、つまりかなりの集中を要して、非麻痺側でしっかり指のケアを行いながら伸ばす必要があります。
手指や手首が硬いのは緊張の影響もありますが、それだけでなく皮膚や関節包、腱、靭帯など軟部組織の硬さも影響します。ここでは非麻痺側も使用しながら、集中して一本一本の硬さをしっかりとっていきましょう。
可能であれば日中も、机や本の上などに手を乗せて、色々な位置でやってみてください。重要なのは日中の活動の中でこの運動が行いやすい場所や位置を発見し、自然に指を伸ばしたり、ほぐしたりする環境が作れるかどうかです。
運動として行うより、生活の中で自然と行っていただきたい運動です。また、運動には一応順番をつけていますが、順番にはあまりこだわらず、自分の指が緩みやすい位置や、やり方をどんどん見つけてください。試行錯誤して麻痺側に多様な感覚が入ることも非常に重要な刺激です。
【運動のポイント】
①机や本など、麻痺側が自然に乗る位置に手を乗せます。
②すべての指を伸ばし、まっすぐと物の上に伸びるように覆わせます。
*ここで伸びきらない指があれば一旦非麻痺側でつまみ上げ、急速な伸張運動を1~2分繰り返します。
また関節周囲をマッサージして、硬い部分をほぐします。この後再度伸ばしてみてください。
③自分の力で人差し指だけを全力で曲げてください。難しければ非麻痺側で補助してください。最大限曲げた状態から、最大限伸びるよう力を入れます。人差し指だけが動くよう、20回行います。
④次は親指を単独で同じように、できる範囲で、独力でしっかり曲げ、伸ばします。20回行います。
どちらの指も回数をこなすだけでなく、1回1回の動きが少しずつ大きくできるよう集中してください。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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