Facebook メルマガ登録にて定期的に最新情報を受け取れます。

FBいいね　メルマガ登録

 

 

 

脳卒中の様々な症状を理解しましょう

 

脳のどの部分が影響を受けているかによって、様々な障害が生じる可能性があります。自覚症状がなくても脳卒中は起こることがあります。周りの方が歩くのがおかしいことに気付いたり、口の片側やまぶたが垂れたりしていることに気付くかもしれません。

 

多くの症状を理解することで、脳卒中に早期に気付けるかもしれません。

 

頭痛

 

普段、頭痛のない方の突然の頭痛または普段と違う頭痛の場合は、様子を見ずに直ぐに診察を受けた方が良いと思われます。

 

突然の強烈な頭痛は、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血が疑われます。寝ている時や起床時に強い頭痛がある場合も頭の中に問題がある可能性があります。他にも、発熱を伴う場合（髄膜炎）、呂律障害やめまいを伴う場合（小脳出血もしくは梗塞）をはじめ症状を伴う場合があります。おかしいと思ったら直ぐに受診してください。

 

身体の麻痺

 

手足が急に機能しなくなった場合（上手く歩けない、手が上がらない等）もしくは口唇が垂れ下がっている等症状が見られた場合はすぐに救急車を呼びましょう。

 

分かりにくい部分ではありますが、脳卒中を生じると歩行ではどちらか片方向にばかり向きを変えようとする傾向があります。めまいやふらつきを感じ転倒しそうになる場合は、小脳梗塞又は出血の兆候かもしれません。

 

意識障害

 

脳卒中を起こすと意識を失い倒れるイメージがあるかもしれません。突然に昏睡状態となるのは絶対的に緊急事態ですが、その状態に陥る方は一部の方です。もし、急に眠気を帯びたような、酔っ払ったような状態が見られた場合、それは早期の症状かもしれません。

 

言葉の障害

 

話している事が理解できない、伝えたい言葉が出てこない、会話がたどたどしくなる等会話における障害を生じる事があります。他にも、同じ言葉を何度も繰り返してしまう保続という症状や伝えてい言葉と異なる単語に言い間違えてしまうなどの症状も見られることがります。

 

協調的な動きの障害

 

突然に体の動きがぎこちなくなったり、不器用になり、物をひっくり返してしまったりするかもしれません。 本のページをめくったり、コップを持ったり、物を拾うような簡単な事が突然できないことがあります。

 

嚥下障害（飲み込みができない）

 

飲み込むことができない又は説明できない突然の窒息は脳卒中を示唆する症状です。すぐに診察を受けるべきです。飲み込むことができる確証が得られるまで、飲み物や食べ物を摂取しないようにしましょう。これは危険な症状です。

 

視野障害

 

突然の視野障害は緊急で検査を受けるべきです。視野障害の種類はたくさんあります。例えば視野の左右どちらか半分しか見えなくなってしまう半盲が起こります。または、麻痺側の空間を認識できなくなる事があります。特に右半球の脳卒中では顕著に現れる可能性があります。詳細は他の項でお伝えします。

 

様々な感覚の変化

 

突然の味覚や嗅覚の変化、または聴覚の変化はそれだけでは脳卒中とは関係がないかもしれませんが、他の身体的症状と合わせてチェックする必要があります。

触れた感覚や温度の感覚（例えば熱い物を触った時に熱いと感じない）、痛みを感じない等感覚の変化が起こる可能性があります。

 

排尿・排便をコントロールする能力

 

排尿筋の収縮不全や過活動膀胱等に伴う排尿障害を来す可能性があります。便意がない、肛門の筋の活動不全により便失禁を起こす、不活動に伴う腸の動きの低下など排便コントロールの面での問題も生じます。

 

記憶障害

 

脳卒中による高次機能障害の一般的なものに記憶障害が有ります。例えば、日付が分からない、何度も同じ質問を繰り返す、作業手順や物事が覚えられない等記憶に関わる障害を生じます。

 

失読・失書

 

読み書きが困難になる場合があります。例えば、視覚は問題ないが急に新聞の文字が読めなくなった、模倣（真似して）では書けるが自発的に文字が書けなくなった等の症状が現れる可能性があります。

 

人格の変化

 

脳卒中後は怒りっぽくなったり（易怒性）、一つのことにこだわる（固執性）、些細な事で大笑いしたり、デリカシーのない事を言ってしまう等今までは見られなかった性格の変化が見られるようになる可能性があります。