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はじめに
今回は就労についてのアドバイスをさせて頂きます。
発症前に就業されていた方にとって、最大の目標は再就労と思われます。
脳血管障害の患者様は多く、多様な障害像があり、その特性から復職率が約30%と低いため、早期から復職を念頭に自身・周囲と意識を持って頑張らなければなりません。
医師の治療や看護師のケアや他職種の支援と併行し、復職の要となるのがQOLの向上を目的とするリハビリテーションとなります。
御本人含め、関わる全ての人が一丸となって再就労へ向け努力をする必要があります。
心身の状態と就労
再就労の要に手指の機能障害の重症度が関与します。利き手交換で補う場合もあります。手指や歩行能力の回復とともに就労率が上昇していることが示されています。
早期に身体機能の回復がみられても再就労につながらない原因に、機能回復以外のうつ症状や精神面の障害、高次脳機能障害(失行・失語・失認、注意障害、記憶障害など)、その他の要因が関連している可能性が示唆されています。
会社との綿密な相談
障害者への雇用は進んできている会社も増えていますが、理解が十分浸透していないのが実情と思われます。早期より会社側と話し、分かりやすい情報の提供と綿密な相談が必要です。上司の対応により再就労に繋がるケースも多いようです。
勤務体制・内容の相談
勤務体制・内容を調整できないか相談してみましょう。
例:週2~3回から勤務を開始し、徐々にフルタイムへ移行する。仕事内容の変更(配置転換)をしてもらう。自宅でのパソコン作業から開始する。
体力低下(身体・精神・社会面)と就労
体力低下により復職できても、続ける事が難しくなり離職してしまう事があります。積極的に離床し、有酸素運動を取り入れましょう。しかし、闇雲に頑張っても病的な疲労の場合もあるため、治療が必要な場合があります。身体面・精神面・社会面から疲労を観察しなければなりません。
補装具、車椅子にて移動能力の補助
移動能力の補助として、実用的な装具や車椅子(電動車椅子)を相談し作成・レンタル(購入)しましょう。リハビリでは、早期からの立位・歩行練習が大切になります。
就労支援事業
就労支援移行事業:就労移行支援は障害がある方の就労をサポートをする障害者総合支援法に基づいた障害福祉サービスです。職業訓練、職場探し、職場への定着支援など、手厚いサポートを利用することができます。
就労継続支援A型事業:通常の会社に雇用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労が可能である者に対して行う雇用契約の締結等による就労の機会の提供および生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援事業のことです。
就労継続支援B型事業:通常の会社に雇用されることが困難であり,雇用契約に基づく就労が困難である者に対して行う就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援事業のことです。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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