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特定の血液タンパク質を測定することで、パーキンソン病と類似の疾患(APD)とを容易に区別することができる時代が来ています。
現在、専門医師でさえ、約10%診断を間違うこともあるようです。
初期の段階では、パーキンソン病の症状は非定型パーキンソニズム障害(APD)の症状と非常によく似ています。
APDはかなり稀であり、進行性核上性麻痺、大脳基底核変性症、多系統萎縮症などの病態を含みます。
パーキンソン病、APDの治療法や進行を止める方法はまだありません。
しかし、研究の筆頭著者であるオスカー・ハンソン博士は、両者をできるだけ早期に区別することが重要だと述べています。彼はスウェーデンのルンド大学の研究者です。
APD患者は、予後がより悪く、病気の進行が早くなり、症状が増えます。
さらに、ハンソン氏は、APDは、一般的にパーキンソン病を管理するために使用されるドーパミンをターゲットにした薬剤にはうまく反応しないことに留意しています。 そして、APDを有する患者は、「運動障害専門医のチーム」により、より集中的な管理を必要とすると述べています。
2017年2月8日のNeurologyに掲載されたこの新しい研究は、神経フィラメント軽鎖(NfL)と呼ばれる血液タンパク質に焦点を当てています。それは、細胞が死滅した際に放出される神経細胞の構成要素です。
研究によれば、APDを有する人々は、脊髄液中のNfLレベルの上昇を示します。しかし、それをテストする唯一の方法は、痛みを伴う腰椎穿刺によるものです。
Hanssonのチームは最近、血液中のNfLを拾うことができる高感度の検査法を開発しました。そこで彼らは、この試験でパーキンソン病患者とAPD患者とを区別できるかどうか検討しました。
そのために、彼らはスウェーデンやイングランドから500人以上の人々を研究しました。試験参加者は、3つのグループのうちの1つに配置され、 2つのグループには、健常者およびパーキンソン病またはAPDで4〜6年間経過していた患者が含まれていました。 3番目のグループには、3年以内に病気と診断された人が含まれていました。
全体的にみて、APD患者は、パーキンソン病患者または健常人のいずれよりも高いNfLレベルを有することが判明しました。
ベックは指摘したように、この試験はより長期間障害を有する患者でより正確に現れたと指摘しています。これらの患者のうち、試験の感度は80〜82%であったようです。感度とは、「陽性」と正確に識別された状態の人々の割合をいいます。
初期段階のパーキンソン病またはAPDを有する群では、試験感度は70%であったようです。
血液検査は依然として洗練が必要であり、より多くの患者群で検討されるべきだとベック氏は述べています。
次のステップの1つは、「世界中のさまざまな研究所で高精度で使用できるカットオフ値を確立すること」だそうです。
編集部コメント
腰椎穿刺は苦痛を伴い、検出後も数時間動けないなどの制約があります。血液テストなどより容易な方法で確実な検出ができる時代が望まれます。
Reference
Oskar Hansson, M.D., Ph.D., senior lecturer, clinical memory research, Lund University, Malmo, Sweden; James Beck, Ph.D., vice-president, scientific affairs, Parkinson’s Disease Foundation, New York City; Feb. 8, 2017, Neurology
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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