発声のトレーニング
パーキンソン病の約半数の方が、会話や嚥下に問題を抱えています。その特徴としては、早口になる、低く小さな声でボソボソと話す、どもる、単調な声になる、一度に話せる内容が短くなる等の症状が見受けられます。また、口の中に唾液が溜まりやすくなることも見受けられます。
このコミュニケーション能力の低下は、パーキンソン病の方にとって辛い症状で、人と話すことが嫌になってしまう場合もあります。今回の自主トレは、会話のための発声や表情の練習を行います。ゆっくり・はっきりと、出来る限り長く声を出すことを意識しましょう。また、その際に唇、歯、舌、顎など顔のパーツを誇張して動かすことを意識してトレーニングしましょう。毎日、練習を行い、練習をしたら周りの人とたくさん会話をしてみましょう。
「歌を歌うの練習」
手順)
•顔を上げ、足を広げて、バランスよく座りましょう。
•大きく口(顎)を開き、まずは「あー♪」とオペラ歌手のように声慣らしをしましょう。(簡単な曲または好きな曲を3つ程準備しましょう。)
•切りの良い節までで良いので、しっかり顎・喉を開き、大きくはっきりとした声で3曲歌ってみましょう。
※1.パーキンソン病の方は体だけでなく,表情や嚥下に関与する筋肉も硬くなりやすくなります。日頃から少しずつ続けて頑張っていきましょう。
練習のメリット:①声量を大きくします。
②歌では必然的に長く声を出すことになりますので、一度に長く話せる・息が長続きするようになります。
③声に抑揚をつけます。
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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