発声のトレーニング
パーキンソン病の約半数の方が、会話や嚥下に問題を抱えています。その特徴としては、早口になる、低く小さな声でボソボソと話す、どもる、単調な声になる、一度に話せる内容が短くなる等の症状が見受けられます。また、口の中に唾液が溜まりやすくなることも見受けられます。
このコミュニケーション能力の低下は、パーキンソン病の方にとって辛い症状で、人と話すことが嫌になってしまう場合もあります。今回の自主トレは、会話のための発声や表情の練習を行います。ゆっくり・はっきりと、出来る限り長く声を出すことを意識しましょう。また、その際に唇、歯、舌、顎など顔のパーツを誇張して動かすことを意識してトレーニングしましょう。毎日、練習を行い、練習をしたら周りの人とたくさん会話をしてみましょう。
「あくびの練習」
大きく口を開き、あくびの真似をしてみましょう。出来る限り大きなあくびです。本当にあくびが出たら、上手く出来ている証拠です。
以下をあくびと一緒に行ってみましょう。
手順)
①手の平を目一杯、あくびと同時に開いて下さい。手と喉が同時に広がるのを感じてみて下さい。
②指先で、喉仏を触ってみましょう。あくびをした時に、喉仏が一番下がり、あくびを終えると高い位置に戻るのを感じます。
※1.パーキンソン病の方は体だけでなく,表情や嚥下に関与する筋肉も硬くなりやすくなります。日頃から少しずつ続けて頑張っていきましょう。
あくびのメリット:①あくびは深い呼吸を促してくれます。(パーキンソン病の方は、喉や呼吸の筋肉が硬く動きづらくなっています。)
②大きな声で会話出来るように、喉を開いてくれます。
③喉の筋肉を柔らかくし、さらに鍛え、嚥下にも効果があります。
④リラクゼーションが促されます。(自律神経の中のリラックスに関わる副交感神経と呼ばれるものが促されます。)
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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