自主トレ ポイント
回数を重要視される方がいますが、運動の質を重要視する事が脳卒中の方には特に重要です。感覚障害に対するトレーニングは,筋肉だけでなく”脳”に対するトレーニングでもあるため,時間を決めて感覚に集中・注意を向けてトレーニングすることが大切になります.
トレーニング実施のポイント①
ボールを用いた自主トレーニングをご紹介致します.
・テニスボール等の球を用意します(ある程度の硬さがあるものが望ましい)
⇒硬さや材質などは,掌で物を感じるうえで重要な手掛かりとなります.
・椅子に座り,机の上に手を置きます(麻痺側).
⇒ご自宅にあるもので構いませんが,高さによって姿勢が崩れやすいので意識して姿勢を正します.
・机の上にボールを置き,その上に手(麻痺側)を置きます.
⇒掌の中でボールの硬さや表面の材質を感じてみてください.
・ボールの感覚を掌の中で少しずつ感じてきたら,掌でボールを机に向かって押し付けてください.
⇒力任せに押し付けてしまうと,掌の中でボールがどのようになっているかが不明瞭になってしまうため,感じ取れる範囲で少しずつ押します.
などがポイントです。
上記を掌で感じながら実施できるようになったら,下記トレーニングに移行してください.転倒などに注意して、安定したテーブルを利用することをお勧めします。
トレーニング実施のポイント②
・掌でボールを押し付ける感覚がわかってきたら,少しずつボールを掌で転がすように動かしていきます.
⇒前後や左右,様々な方向に掌で感じながら動かせる範囲で動かしましょう.
・ボールが手の中を転がる感覚が少しずつ分かってきたら,動かす範囲を大きくしていってみましょう.
・ここまで実施したらトレーニング①に戻り,今度は目を閉じて同様に実施します.
⇒視覚で確認できない分,手の感覚が一層必要となりますので難しければ無理に実施する必要はありません.
感覚障害のリハビリお役たち動画↓↓↓
国家資格(作業療法士取得)
順天堂大学医学部附属順天堂医院10年勤務後,
御茶ノ水でリハビリ施設設立 7年目
YouTube2チャンネル登録計40000人越え
アマゾン理学療法1位単著「脳卒中の動作分析」他
「近代ボバース概念」「エビデンスに基づく脳卒中後の上肢と手のリハビリテーション」など3冊翻訳.
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