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2017.02.06 パーキンソン病

4つの運動障害から対策を考える!パーキンソン病の中期症状について

 

 

 

 

筋強剛

 パーキンソン病患者は、筋肉筋強剛が硬くなることで頚部や背中、四肢の痛み、手の不器用さやぎこちなさの原因となることがありますが、筋強剛を訴えて診察室に行くことはめったにありません。診察中、医師は患者の腕や脚を屈伸させて過剰な硬直をチェックすることによって筋緊張を検査します。

 

 パーキンソン病には2つのタイプの筋強剛が関連しています。まず、パーキンソン病によって“鉛管様固縮”を引き起こすかもしれません。これは、鉛管を曲げるときのような滑らかな抵抗を感じます。

 

あるいは“歯車様固縮”があるかもしれません。これは、患者の肘を前後に曲げたり、手首を上下に動かしたりすると、ガクガクと回転する歯車を思わせるような筋緊張の増加を感じます。振戦が見られていなくても、歯車様固縮は振戦の存在を示唆していることになります。医師は、首や上肢、時には下肢でそれを感じることがあるかもしれません。

 

足のけいれん

 ジストニックスパズムと呼ばれるパーキンソン病における下肢や足部のけいれんは、痛みを伴うこともあれば、そうでないこともあります。 けいれんは筋のスパズムであり、しばしば足を異常な肢位に引き込みます。 母趾(足の親指)が反り返って、他の4趾を巻き込んだり、足部が足首を巻き込むような状態になったり、これらのすべてが一緒に起こる可能性があります。

 

スパズムは歩行を困難にして、しばしば不快感があり極めて痛いこともあります。  けいれんは朝方に起こるなど、投薬が少ない場合に最も頻繁に発生するようです。

 

足の痙攣は、朝の抗パーキンソン薬の投与に伴って治ることが多いですが、日中断続的に繰り返し起こることがあります。 けいれんは、抗パーキンソン病薬を長期作用型製剤に切り替えることや夜間にもともとの用量とは別に多少服用することで緩和されます。

 

無動または動作緩慢

 動作緩慢と呼ばれるパーキンソン病の動きの遅さは、たいていいつの間にか始まっており、微妙なぎこちなさを引き起こします。 最も重症な様相としては、すべての運動において運動の遅さが進行します、これを“無動症”と呼びます。

 

完全に無動となると極めて不自由になる可能性がありますが、これはパーキンソン病の治療薬が最も効果的な症状の1つです。 筋強剛と動作の緩慢さは、ともに大きな障害をもたらします。

 

ボディランゲージと表情  筋強剛や無動症の悪化によって、中等度のパーキンソン病の人の顔は表情の変化がやや少なく一点を凝視しているように見えて、声はより弱々しく単調になります。さらに、筋強剛と動作緩慢の組み合わせにより身ぶりや意思表示が難しくなります。

 

これらの症状は、パーキンソン病を患っている人が非友好的であったり、無関心で無愛想であったり、敵対心があるのではないかとさえ周囲が推測してしまう原因となることがあります。

 

最近のパーキンソン病患者のシンポジウムで、無表情の男性が初めて会う人に「私はパーキンソン病のためにこのように見えますが、決して不機嫌ではありません」とよく言う事案を紹介していました。

 

書字やその他の手の巧緻性  動作の緩慢さと筋強剛は、パーキンソン病患者の人たちが手や指先を使って滑らかな動きをすることを難しくします。パーキンソン病が進行するにつれて、書字が非常に遅くなるなど、書字動作はより困難になります。書字はだんだん小さくなり(小字症と言われます)、時には読み難くなります。これはコミュニケーション障害の一つの例です。

 

 パーキンソン病患者の場合、筋強剛や動作の緩慢さはごくわずかな問題からはじまります。シャツのボタンをとめるときや文字を書こうとしたときにぎこちなさを感じるかもしれません。ごくわずかな遅さやぎこちなさは、歯を磨いたり、野菜を切ったり、卵を混ぜるといった反復的な作業でリズムをとれないときに気づきます。

 

 時間が経つにつれて、器用さの欠如は重症度が増し、日常生活動作を邪魔します。ボタン操作やブラジャーをとめる、ネクタイを結ぶ、洗髪や整髪(櫛で梳かす、髪を結ぶ動作)、靴ひもを結ぶ、装飾品をつける、化粧をする、椅子からの立ち上がり、ベッドから起き上がる、車の乗り降り、キーボードの使用など、身の回りの動作の軽度の遅さから始まり、動きの著しい減速に発展し、活動するために他人へ依存する必要が出てきます。

 

 

 

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