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2017.09.20 脳卒中

医師以外にも9職種以上!?脳卒中(脳梗塞)後の治療・リハビリをサポートするチームって?

 

 

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脳卒中サポートチームの役割の紹介

 

はじめに

 

脳卒中患者のケアは医師を中心にチームワークを必要とします。それぞれが専門分野を持ち、チーム全員の総力で心身共に回復に向けて取り組んでいきます。ケアは本人だけでなく、本人を支える家族に対しても必要です。今回は、その各々の役割をご紹介を致します。

 

看護師

 

看護師は、入院中の生活で最も患者に関わります。

 

発症直後から重症化を防ぐために経時的な観察やケアを実践します。また、治療と並行して「生活能力の再獲得」に向け取り組みます。更衣・洗濯・トイレ誘導・食事など入院生活において必要に応じた対応を個別的に取ります。

 

脳卒中の再発予防の健康相談も行っていきます。関節拘縮や褥瘡・深部静脈血栓症などを医師や他職種と相談しながら予防します。排尿・排便が確実に行われるようにする専門家です。酸素投与が必要な場合はそれを管理します。

 

言語聴覚士

 

言語聴覚士(ST)は、脳卒中リハビリに重要な役割を担っています。

 

摂食・嚥下の評価や治療に関わり、その評価をするまで脳卒中患者は飲食をしてはいけません。評価なしで、飲食をすれば誤嚥や窒息などの危険が発生します。

 

また、STは患者の理解力やコミュニケーション能力を評価します。発声の問題がある場合、患者と発声の訓練を行います。重大な失語症の問題を抱えている場合、患者が言葉や文章を再学習するのをサポートするための訓練を行います。

 

理学療法士

 

理学療法士の介入は、可能な限り早くあるべきです。長期間動かずにいると、痙縮をはじめ様々な身体的な問題が生じる可能性が増えます。特に痙縮は大きな問題となり避けなければなりません。また、肺炎や疼痛、拘縮、褥瘡など合併症のリスクを最小限にするためにも早期離床が図られるべきです。

 

理学療法士は、身体機能や動作能力(起きる・座る・立って歩くなど)を最初に評価します。例えば、患者がサポートなしで座ることができない場合には、それを評価しどのようにしたら座れるか、四肢の位置や環境・介助方法など最善の方法を周囲のスタッフや家族へアドバイスします。

 

また、必要に応じて歩行補助具や福祉用具・装具などについて助言します。それらの活用は患者のニーズに合わせて異なります。

 

患者はリハビリに積極的に参加します。ただ理学療法を受け身で受けるだけということはあってはなりません。脳卒中後、すべての患者は早期に歩行ができるようになりたいと思うでしょう。無理に歩こうとすれば、これは可能ですが、転倒リスクの考慮や正しい歩き方の学習になっているかが問題となり、歩行練習の進め方は理学療法士の判断が大切になってきます。

 

作業療法士

 

作業療法士は、トイレ・入浴など日常生活動作能力を評価し、評価を基にその問題を解決していく専門家です。

 

解決の手段は身体機能のトレーニング・生活動作練習・環境整備をはじめ個人個人で異なります。リハビリが進むにつれ、料理や買い物・趣味・公共交通機関の利用を含む日常生活の課題を評価します。

 

練習内容は理学療法と類似している場合があります。理学療法士・作業療法士と職種間で相談し、それぞれが解決すべき役割を決め介入します。手指巧緻性の練習や日常生活の課題などに対しリハビリ道具や箸など実践的な物を用いた「作業」を通じた練習を行う場合があります。利き手が麻痺の影響を受けた場合に利き手交換の練習をする場合もあります。

 

臨床心理士

 

ほとんどの方が脳卒中発症後に上手く回復しますが、心理的な問題が発生し、回復を妨げることがあります。 臨床心理士は、臨床心理学に基づいた知識や技術を用い、患者の「心」の問題にアプローチします。

 

医療ソーシャルワーカー

 

ソーシャルワーカーは、患者のニーズに合わせ、地域や家庭において自立した生活を送ることができるよう、社会福祉の立場から、患者や家族の抱える心理的・社会的な問題の解決・調整を援助し、社会復帰の促進を図ります。

 

退院管理計画に関与し、退院援助や社会復帰援助を行います。まず医療ソーシャルワーカーが話を伺い、個々にとって必要な情報を提供します。経済的問題がある場合はその問題の調整・援助も行います。院内・他施設との連携を取り、援助を行ってくれます。

 

薬剤師

 

薬剤師の主な仕事は、処方箋に基づく調剤、服薬指導、医薬品情報の提供などです。最も適切な薬剤を提供するために医療スタッフと連絡を取ります。薬物は固形の錠剤であったり粉末・カプセル・溶剤等様々なタイプの物があり、患者が適切な薬剤の供給を受け退院できるように支援します。退院後、地域の薬剤師は、家庭で適切に服薬されるように訪問配達や服薬指導を行う場合があります。

 

管理栄養士

 

脳卒中の影響で食物を摂取できず、経口的に飲むことができない場合には栄養状態に大きな注意を要します。経鼻胃管またはPEGが問題を解決する可能性がありますが、栄養が与えられていない低栄養期があった場合には注意が必要です。「リフィーディング症候群」と呼ばれる問題を引き起こす可能性があります。高度の低栄養状態にある患者にいきなり十分量の栄養療法をはじめることで発症すると考えられるものです。ミネラルや電解質レベルの危険な変化につながります。心不全や呼吸不全、腎不全、肝機能障害ほか多彩な症状を呈することがあります。栄養管理は医療スタッフと栄養士との緊密な連携が求められます。

 

視能訓練士

 

脳卒中はしばしば視覚に影響を与えます。軽度~重度と人により異なります。眼科医の指示のもと視機能検査や訓練を行う眼科専門の医療技術者です。

 

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